研究概要 |
前年度には,地層境界の連続性を制約条件として取り込んだアルゴリズムの構築を行った。すなわち,重力異常単独で求められる重力基盤の形状を地層境界の形状として採り入れることによって,微動アレーおよび微動の水平動/上下動スペクトル比の制約条件を満足する地層境界の形状を決定する問題として定式化を行った。これにより,より現実に即した地盤モデルを安定して推定可能となった。 今年度は,これまでに得られた成果を前年度までにテストフィールドとして選定した地域で得られている微動アレー,水平動/上下動スペクトル比,および重力異常のデータに適用し,実際の地盤モテルの構築に着手した。ところが、若手研究(S)が採択されたため、5月11日をもって本研究を廃止し、本研究の内容は若手研究(S)「高精度地盤構造推定のための微動・重力・磁気の統合観測システムと同時逆解析法の開発」の一部として引き継がれることとなった。
|