• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

アラブ世界の活字文化とメディア革命

研究課題

研究課題/領域番号 18310156
研究機関東京大学

研究代表者

長澤 榮治  東京大学, 東洋文化研究所, 教授 (00272493)

研究分担者 杉田 英明  東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (90179143)
キーワードアラビア語 / メディア / 活字文化 / 辞書 / 小説 / アラブ世界 / 雑誌 / インターネット
研究概要

本研究は、アラビア語インターネットの急速な発展に代表される新メディアの普及によって急激な変貌を遂げつつあるアラビア語使用地域の社会の将来を、文化、とりわけ情報環境に焦点を絞って見通すための研究情報の蓄積と手法の開発を目的にしている。最終年度である本年度は、1辞書研究、2メディア研究、3,小説・雑誌研究の研究領域別の作業方針にしたがい、各種データの収集とその入力作業を継続して行うとともに、主題別の考察を進めた。1.の辞書研究では、これまで行った各種辞書・事典のサーベイにもとづき、語彙・文体の変化を研究するためのデータ収集や、とくに翻訳語の問題や文語二口語関係の研究を行うとともに、そのために語彙・文体データの入力を実施した。2.のメディア研究では、各種アラビア語メディアの近年の動向を分析し、アラブ世界を取り巻くメディアをめぐる諸間題を整理するとともに、各種メディアに現れる語彙や文体に関するアラビア語入力作業を行い、その分析を行った。また、これまで3年間にわたり行ってきた上記の二っの研究領域の作業結果を入力し、分析するために、アラビア語の複雑な文法体系に対応した、アラビア文字の高度情報処理に関するプログラムを開発し、その試作版として「現代てラビア語基礎研究データベース」を構築した。3.の小説・雑誌研究では、2でも取り上げた文語=口語関係の変化など、新メディアが影響を与えつつある語彙・文体に関するデータに関する研究を行うとともに、アラブ世界の最新の文芸事情についても調査した。また、アラブ諸国で刊行されている雑誌のサーベイを「アラビア語定期刊行物データベース」としてまとめた。

  • 研究成果

    (20件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (15件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (2件) 図書 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] イスラーム文明の形成とその固有性をめぐって2009

    • 著者名/発表者名
      小杉泰
    • 雑誌名

      比較文明 24

      ページ: 21-47

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Arabic Language Textbooks in Japan and Grammatical Terms Used in them2009

    • 著者名/発表者名
      小杉泰(岡本多平・竹田敏之と共著)
    • 雑誌名

      イスラーム世界研究 22

      ページ: 63-95

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Historical Contexts of Economic Reform in Egypt2008

    • 著者名/発表者名
      長澤榮治
    • 雑誌名

      Mediterranean World XVIII

      ページ: 57-77

  • [雑誌論文] マシュレク2008

    • 著者名/発表者名
      長澤榮治
    • 雑誌名

      小杉泰・林佳世子・東長靖編『イスラーム世界研究マニュアル』名古屋大学

      ページ: 218-225

  • [雑誌論文] ナショナリズム2008

    • 著者名/発表者名
      長澤榮治
    • 雑誌名

      小杉泰・林佳世子・東長靖編『イスラーム世界研究マニュアル』名古屋大学

      ページ: 375-379

  • [雑誌論文] 文学者と旅行家の見た『アラビアン・ナイト』-明治〜昭和前期を中心に2008

    • 著者名/発表者名
      杉田英明
    • 雑誌名

      ODYSSEUS 12

      ページ: 1-35

  • [雑誌論文] 戦後日本の『アラビアン・ナイト』-翻訳と研究・批評を中心に2008

    • 著者名/発表者名
      杉田英明
    • 雑誌名

      外国語研究紀要 12

      ページ: 1-60

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 文学史2008

    • 著者名/発表者名
      杉田英明
    • 雑誌名

      小杉泰・林佳世子・東長靖編『イスラーム世界研究マニュアル』名古屋大学

      ページ: 199-207

  • [雑誌論文] Is the Egyptian Village a Community ?2008

    • 著者名/発表者名
      加藤博
    • 雑誌名

      International Journal of Public Affaires vol. 4

      ページ: 5-26

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 砂漠に消えた「革命」(2)-掘り起こされる近代エジプトの遊牧民「革命」2008

    • 著者名/発表者名
      加藤博
    • 雑誌名

      東洋文化研究所紀要 第153册

      ページ: 71-124

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Rashda. a village in Dakhla Oasis2008

    • 著者名/発表者名
      加藤博(岩崎えり奈との共著)
    • 雑誌名

      Mediterranean World XVIII

      ページ: 1-55

  • [雑誌論文] イスラーム世界にける文理融合論-「宗教と科学」をめぐる考察2008

    • 著者名/発表者名
      小杉泰
    • 雑誌名

      イスラーム世界研究 第1巻第2号

      ページ: 123-147

  • [雑誌論文] イスラーム原理主義2008

    • 著者名/発表者名
      小杉泰
    • 雑誌名

      『世界史の研究』山川出版社

      ページ: 40-43

  • [雑誌論文] アラビア語-イスラーム文化圏を結ぶ紐帯2008

    • 著者名/発表者名
      小杉泰
    • 雑誌名

      月刊言語 37(12)

      ページ: 46-54

  • [雑誌論文] 『コーラン(クルアーン)』とイスラム共同体(ウンマ)一儀礼的音声言語の社会的機能に関する2008

    • 著者名/発表者名
      西尾哲夫
    • 雑誌名

      笹原亮二編『口頭伝承と文字文化-文字の民俗学声の歴史学-』思文閣出版

      ページ: 357-379

  • [学会発表] Two Autobiographies of Egyptian Intellectuals: Sayyid Qutb and Sayyid Uways2009

    • 著者名/発表者名
      長澤榮治
    • 学会等名
      Jornee tuniso-japonaise
    • 発表場所
      CERES、チュニス
    • 年月日
      2009-03-25
  • [学会発表] Families a Rashda, un village oasien en Egypte2009

    • 著者名/発表者名
      加藤博
    • 学会等名
      Jornee tuniso-japonaise
    • 発表場所
      CERES、チュニス
    • 年月日
      2009-03-25
  • [図書] ナイルー地域をつむぐ川2008

    • 著者名/発表者名
      加藤博
    • 総ページ数
      163
    • 出版者
      刀川書房
  • [図書] イスラーム世界研究マニュアル2008

    • 著者名/発表者名
      小杉泰(共編)
    • 総ページ数
      566
    • 出版者
      名古屋大学出版会
  • [備考]

    • URL

      http://ricasdb2.joc.u-tokyo.ac.jp:80/test/arabic.key.php

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi