研究課題
本研究は、インドのタミルナード州ティルチラーパッリ県ラールグディ郡を対象にして、1979-82年に実施した住み込み調査、1860年代、90年代、1920年代の三時点に作成された当該地域の数百村にわたる土地台帳の電算機分析、および、歴史地理情報システム分析(GIS)の三つを基礎にし、最も情報の欠落している現時点の農村社会に関する情報を追跡調査で収集することによって、19世紀後半から現在に至る南インド農村社会の変化、とりわけ過去四半世紀の変化を解明し、今後の動向を見定めることを目的としたものである。本年度は、前回の調査データのデジタル化とGIS化、1860年代、90年代、1920年代の三時点の土地台帳のGIS化作業を進めるとともに、研究参加者がそれぞれ2週間から4週間前後の現地調査を実施し、土地所有規模構成、地主・小作・農業労働者関係、カースト間関係、農外雇用、国内外への移動、教育レベル、村落の生態環境など、過去四半世紀間の村落変化に関するデータを収集した。調査村の世帯数が大幅に増加し、600-700世帯に増加したように見込まれるため、まだ悉皆調査を終えていない。なお、現地調査と平行して、研究代表者は、アメリカで開催されたGISの国際学会に参加し報告するとともに、インドの関係研究機関で講演を行った。
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件)
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