研究課題/領域番号 |
18310158
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
市川 裕 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (20223084)
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研究分担者 |
沼野 充義 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (40180690)
奥山 眞知 常磐大学, 人間科学部, 教授 (60152443)
高尾 千津子 立教大学, 文学部, 教授 (00247264)
臼杵 陽 日本女子大学, 文学部, 教授 (40203525)
村田 靖子 東邦大学, 薬学部, 教授 (90200302)
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キーワード | 国民国家 / アイデンティティ / シオニズム / 移民 / 二重の忠誠心 / ディアスポラ / 市民権 |
研究概要 |
1.本科件最終会合の報告:平成22年3月28,29日の両日、最終合宿を三島市民文化会館と湯ヶ島落合楼セミナールームにおいて実施し、以下のテーマで各自の研究発表を行った。本研究に関係する成果の一部は、既に2008年9月に、論文集『ユダヤ字と国民国家』(岩波書店)として刊行されており、それを基礎にして、今後も息の長い共同研究を続けていくことで参加者の意見は一致した。今後も、時間が許す限り研究会を開催して相互の理解を深め、研究成果を実らせるよう鋭意努力することが確認された。 「イスラエルの軍事力とショア-教育との関係」池田明史、「現代イスラエル市民のユダヤ・アイデンティティ」奥山眞知、「ドイツの混血ユダヤ人の戦後」、長田浩彰「日本は反ユダヤ主義か親ユダヤ主義か」徳永恂「イブン・エズラの名詞論」、手島勲矢、「現代スピノザ・ルネサンスの意義」高木久夫、「旧ソ連崩壊後のユダヤ・アイデンティティ問題」高尾千津子、「現代ヘブライ文学にとっての離散社会のユダヤ人」村田靖子、「リトアニアの正統派ユダヤ教の伝統とその現代的影響」市川裕 2.バルイラン大学との共催シンポジウム:これは、バルイラン大学アジア学科と東京大学宗教学研究室との共催で平成22(2010)年8月30、31日に、東京大学本郷キャンパスで実施された。本企画は、平成21年10月に先方より市川に打診があり、科学研究費の繰越使用制度を利用して開催した。本科研費研究では、ユダヤ文化のアジアにおける意義や展開に関する研究や、ユダヤ系のアジア研究者との研究交流が十分果たせなかったので、この申し出はわれわれにとってこの上ない僥倖であった。このシンポジウムの成果は、本科件の一環として『Monotheism in Asia』として報告書にまとめた。
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