研究分担者 |
齋藤 英里 武蔵野大学, 現代社会学部, 教授 (50248663)
高神 信一 大阪産業大学, 経済学部, 教授 (30268239)
本多 三郎 大阪産業大学, 経済学部, 教授 (30121792)
田中 美穂 大分工業高等専門学校, 一般科目文系, 准教授 (40435491)
森 ありさ 日本大学, 文理学部, 教授 (80349943)
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研究概要 |
本年度は,科研プロジェクト研究会を計5回開催した。また,9月に北アイルランド,クィーンズ大学よりDenis O'Hearn教授を招聰し,東京で2回,大阪,京都で各1回のセミナーを開催した。さらに3月にアイルランド,ダブリン大学よりL.M. Cullen教授を招聘し,東京と大阪でプロジェクト・メンバーが研究報告に対してコメントや助言を受ける各1回のワークショップを開催した。 O'Hearn教授の招聘にあたり,イングランドの大西洋方面への拡大を「世界システム論」的枠組みで把握し,拡大過程の各画期において周辺アイルラとドの中心への組み込みがどのようにな言れだがを詳細に探究した0'Hearn教授のこれまでの破究成果を共有し検討する研究会を7月にもった。これを受けて,9月12,13日に東京の法政大学比較経済研究所にて「北大西洋経済におけるアイルランド」並びに「北アイルランド事情:和平前後の政治と経済」というテーマで2日間連続のセミナーを開催した。また,9月17日には京都,立命館太学国際言語文化研究所にて,環太平洋地域の移民研究に携わっておられる米山裕氏がO'Hearn教授の対話者となり「大西洋と太平洋におけるディアスポラ:アイルランド人とアジア人の歴史的体験」をテーマとするワークショップを開催した。イングランドを核とする西方拡大の運動の背後にアジアからアメリカ今の移民の動きを重ねて検討できたのは大きな収穫であった。ざらに,9月19日には,大阪経済大学日本経済史研究所で,「アイルランド経済とアジア型(開発)モデル〕と題するセミナーを0'Hearn教授と共に開催した。国家が経済開発に関与する諸側面を分析し,アジア型諸モデルとの差異を抽出する0'Hearn教授の説明にプロジェクトメンバー一同,大きな示唆を得た。 10月以降は,Cullen教授を招聘してのワークショップでの報告準備がなされ,3月9日に大阪,3月15日に東京で,研究代表者である後藤を始めメンバーが英文ペーパーを報告し,Cullen教授がそれにコメントするワークショップが持たれた。
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