研究課題/領域番号 |
18310171
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研究機関 | 大手前大学 |
研究代表者 |
岡 佳子 大手前大学, 総合文化学部, 准教授 (50278769)
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研究分担者 |
勝浦 令子 東京女子大学, 文理学部, 教授 (30185821)
平 雅行 大阪大学, 文学研究科, 教授 (10171399)
吉田 一彦 名古屋市立大学, 人文社会系研究科, 教授 (40230726)
原田 正俊 関西大学, 文学部, 教授 (40278883)
岡村 喜史 龍谷大学, 文学部, 准教授 (50340493)
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キーワード | ジェンダー / 尼寺 / 宗教 / 尼僧 / 女性 / 比丘尼御所 / 中宮寺 / 霊鑑寺 |
研究概要 |
本研究は、古代から近代の日本の女性たちが宗教者あるいは信仰者として果たした社会的・文化的な役割を明らかにするために、(1)尼寺の総合悉皆調査(2)日本女性と宗教の歴史研究(3)海外研究者ととも行う国際研究、この三方向から調査研究を行い、女性の手による女性のための一括ジェンダー資料である尼寺文書調査の成果を日本の宗教史研究に位置づけるとともに、日本から発信して国際的な成果を目指すことを目的とした。 本年度は研究の最終年度であるために、報告書と文書目録の作成が主たる活動内容であった。また、前年度に引き続き、河内道明寺調査を原田正俊が中心となり実施し(平成20年7月28日〜30日・10月20日)、国際共同研究の一環として、南カルフォルニア大学助教授ローリー・ミークス氏がこれに参加した。尼門跡調査では、霊鑑寺門跡所蔵の墨跡・絵画調査を実施した(平成20年9月19日・20日)。霊鑑寺・慈受院・中宮寺の三ヵ寺のデータ入力を行うとともに、調査書の内容検討と目録の完成にむけて全八回の尼寺文書調査検討会を開催した(平成20年5月19日・6月2日・6月30日・9月29日・11月10日・11月29日・12月15日・12月23日)。報告書作成の準備報告として第12回尼寺文書研究会を開催し、連携研究者:岸本香織「慈受院文書について」研究協力者:水谷友紀「中宮寺文書について」青谷美羽が「近代の尼門跡について」の報告が行われた(平成20年11月29日)。 さらに、研究論文5編、19年度に開催した国際シンポジウム「仏教学を超えて:日本仏教学の新しい方向」(於ハーバード大学)の研究報告を収録したI本文編、II霊鑑寺目録、III中宮寺目録IV慈受院目録の4分冊を刊行した。
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