研究分担者 |
加藤 尚武 鳥取環境大学, 環境情報学部, 客員教授 (10011305)
奥田 潤 名城大学, 人文学部, 名誉教授 (00076704)
古川 裕之 金沢大学, 医学部附属病院・臨床試験管理センター, 准教授 (50361986)
久木田 直江 静岡大学, 人文学部, 教授 (00271693)
川村 和美 名城大学, 薬学部, 非常勤講師 (10424946)
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研究概要 |
最終年度であるため,研究成果の発表・公表を中心に活動を展開した。 1. 『薬局』南山堂で2008年1月から「薬剤師のモラルディレンマ」を連載し,薬剤師が遭遇する倫理問題をケース検討の形で発表した。現在まで15回。この連載は薬系大学教員や薬剤師によって教材や公開講座等で使われており,反響は大きい。連載に理論編を付して『薬剤師のモラルディレンマ』南山堂を夏までに刊行予定。このほか論文・著作の形で,薬をめぐる倫理と,薬の歴史文化に関する研究を学会誌等で発表した。日本薬学会医療薬科学部会平成19年度課題論文「6年制教育を受けた薬剤師を迎える現場の薬剤師のあるべき姿」に応募した川村和美の「プロフェッショナリズムとスペシャルティ」が入賞した。 2. 薬系学会(日本社会薬学会第27年会,第18回日本医療薬学会年会,第2回日本緩和医療薬学会,第18回日本医療薬学会年会など)でシンポジウムやワークショップを企画し,薬をめぐる倫理や,薬剤師の倫理教育について,研究成果に基づき問題提起と提言を行った。とくに,「薬学教育モデル・コアカリキュラム」の倫理教育構想への根本的な批判は大きな反響を呼んだ。 3. 国際学会(第68回国際薬学連合(FIP)学会,3^<rd> International Anchoritic Society Symposium, International Medieval Congress, The British Society for Eighteenth-Century Studies 38^<th> Annual Conferenceなど)で研究成果を発表し,情報発信を行った。 4. 薬剤師の倫理教育システムを構築するにあたり,薬剤師や薬学生等の職業意識調査の研究成果を本プロジェクトのHPに掲載し,情報発信し,研究ネットワークの構築に努めた。 5. これらの成果をもとに薬の歴史と文化に関する著書を編集し,2009年に刊行する準備を進めた。
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