西洋中世に関する「美」の概念--新プラトン主義の受容と変容の史的解明

2008 年度 自己評価報告書

• 研究課題/領域番号: 18320011
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 哲学・倫理学
• 研究機関: 上智大学
• 研究代表者: 樋笠 勝士 上智大学, 文学部, 教授 (10208738)
• 研究期間 (年度): 2006 – 2009
• キーワード: 美の哲学 / 新プラトン主義 / 中世哲学 / 形而上学 / 美学芸術 / 教父哲学 / 神秘主義 / 西洋中世美術

研究概要

新プラトン主義の美の思想がどのように中世キリスト教思想に伝播し変容していったのかについて、その史的展開を、中世の形而上学的美学の研究・教父とスコラ哲学の歴史研究・中世の芸術研究のその三局面において研究する。

研究成果

• [雑誌論文] Augustine on the Aesthetics of Ambivalence (2009)
  • 著者名/発表者名: Hikasa Katsushi
  • 雑誌名: Aesthetics 13 ページ: 23-32
  • 査読あり
• [雑誌論文] プロティノスにおけるパンカリアの思想--「舞台としての世界」概念の風景画-- (2008)
  • 著者名/発表者名: 樋笠 勝士
  • 雑誌名: 上智大学哲学科紀要 34 ページ: 1-30
• [雑誌論文] 音楽のエクフラシス (2008)
  • 著者名/発表者名: 村井 則夫
  • 雑誌名: 接続 8 ページ: 146-182
  • 査読あり
• [雑誌論文] カノッサの屈辱とモデナ大聖堂--「聖ゲミニアス移葬記」を読む (2008)
  • 著者名/発表者名: 児島 由枝
  • 雑誌名: 『歴史家の散歩道』(上智大学文学部史学科編) ページ: 301-320
• [雑誌論文] 西洋思想における老いの諸相--老いの歴史を語ること (2008)
  • 著者名/発表者名: 荻野 弘之
  • 雑誌名: 倫理学年報 57 ページ: 7-18
• [雑誌論文] パンカリアの概念とその射程--「東方キリスト教の美学」の始点として (2006)
  • 著者名/発表者名: 樋笠 勝士
  • 雑誌名: エイコーン 33 ページ: 51-68
  • 査読あり
• [学会発表] 図像学の哲学 (2009)
  • 著者名/発表者名: 村井 則夫
  • 学会等名: メディア研究会
  • 発表場所: 山形大学
  • 年月日: 2009-01-05
• [学会発表] マイスター・エックハルトの根本テーゼ-Esse est Deus"--その、聖書的かつ形而上学的基礎の開明へ向けての準備考察-- (2008)
  • 著者名/発表者名: 長町 裕司
  • 学会等名: 中世哲学会
  • 発表場所: 明治学院大学
  • 年月日: 2008-11-16
• [学会発表] アウグスティヌスにおける音楽の概念--『音楽論を通じて』 (2008)
  • 著者名/発表者名: 樋笠 勝士
  • 学会等名: 第125回教父研究会
  • 発表場所: 上智大学
  • 年月日: 2008-10-18
• [学会発表] Divine Simplicity and the Trinitarian Names (2008)
  • 著者名/発表者名: O'Leary, Joseph
  • 学会等名: 11^<th> Gregory of Nyssa Conference
  • 発表場所: Tubingen
  • 年月日: 2008-09-18
• [図書] アウグスティヌスの聖書解釈と自然法『「正しい戦争」という思想』所収(山内進) (2006)
  • 著者名/発表者名: 荻野 弘之
  • 総ページ数: 269
  • 出版者: キリストの正戦論
• [図書] le trasformazioni, irestauri, Pisa, Edizioni della Normale (2006)
  • 著者名/発表者名: Kojima Yoshie
  • 総ページ数: 286
  • 出版者: Storia di una cattedrale: il Duomo di San Donnino a Fidenza : Il cantiere medievale