研究課題
本年度は科挙学に関連する研究を進めている研究者を多数擁する台湾大学との学術交流を推進した。研究代表者は2006年7月11日に台湾大学中文系「文献与詮釈研究論壇」(Forum for the Studies ofd Canonical Texts and Their Interpretations)に招聘され、「重新考慮陽明学史」と題する講演を行い、翌7月12日には台湾大と緊密な研究協力関係にある台湾中央研究院中国文哲研究所「儒家経典之形成」(The Formation of the Confucian Classics)に招聘され、「心外無法思想在日本的伝播与発展」と題する講演を行った。また、8月23日〜25日には、台湾大学の研究者を招聘して、2006年8月23日〜25日に北大百年記念会館において台湾大学哲学人文社会高等研究院と共に「東アジアの経典解釈における言語分析」第一回国際シンポジウムを共催し、その予稿集と研究発表に基づいて活発な質疑応答を行い、その成果を刊行すべく現在、編集作業中である。また、本年度はデータ入力に必要なパソコンを導入すると共に科挙関連文献・図書の収集に勤め、研究環境を整備した。具体的作業としては、「科挙関係文献目録」の作成に取り組み、主要な科挙に関わる研究文献の目録データの入力作業を進めた。さらに、科挙制度の運用面における実態と知識人がその中で如何に対処したかを把握するための必要文献を広く利用しやすい形で提供するめ、沈徳符『萬暦野獲編』巻14〜16と顧炎武『日知録』巻16・17等の訳注作業を進めた。また、科挙の制度史・文化史・書院史など多方面の研究成果を長年にわたって多数発表している厦門大学の劉海峰教授と湖南大学の〓洪波教授を招聘して、科挙学・書院史に関する研究交流を進め、中国の研究者とも今後の研究協力関係を構築し、本研究の最終年度に科挙学に関する国際シンポジュウムを開催する計画について合意を見た。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (6件) 図書 (1件)
名古屋大学中国哲学論集(2007年3月) 第6号
ページ: 47-74
東アジアの経典解釈における言語分析 第一回国際学術シンポジウム予稿集 別冊・中国語語版
ページ: 1-4
東アジアの經典解釋における言語分析 第一囘國際學術シンポジウム予稿集 本冊中国語版
ページ: 41-48
中國哲學 第34號
ページ: 89-108
東アジアの経典解釈における言語分析 第一回国際学術シンポジウム予稿集 本冊中国語版
ページ: 151-164
東アジアの経典解釈における言語分析 第一回国際学術シンポジウム予稿集 別冊・日本語版
ページ: 1-31