研究課題
本年度も前年度に引き続き国内外の研究者との研究交流を推進し、研究協力、連絡態勢の確立に努めた。研究の最終年度に当たり、研究代表者及び研究分担者は、東北大学大学院文学研究科中国文化学講座(代表:三浦秀一教授)と共同して、中国の科挙学会である「中華炎黄文化研究会科挙文化専業委員会」(代表:北京大学歴史系張希清教授)及び台湾国家科学委員会研究計画「清代經典詮釋方法典理論的轉向」(代表:台湾大学鄭吉雄教授)の協力を得て、2009年8月8月27日(木)・28日(金)に、北海道大学百年記念會館及び人文社會科學總合教育研究棟において、「科挙と中華伝統文化」を主題とする科挙学国際シンポジウム-第5回「科挙制と科挙学」シンポジウム-を主催し、中国から15名、台湾から5名、日本から10名、韓国から1名の科挙研究者を招聘し、科挙学の最新の研究成果を発表してもらうと同時に、今後の研究協力について協議した。本シンポジウムの報告内容は、北海道大学中国文化論講座(代表:佐藤錬太郎)編集『國際科擧研討會-第五届科擧與科擧學研討會-報告論文集』(2009年8月26日発行、中国語A4版434頁)に記載の通りである。本研究により国内及び海外の科挙学研究者との研究交流が進捗し、国際的な学術動向を踏まえた科挙研究の国際的連絡と協力関係を構築することができた。また、学術交流を通じて、科挙制度史のみならず、科挙と思想(特に経学)、文学、歴史、社会学、教育史などとの関わりに関する新たな知見が得られ、科挙学に関する研究水準を高めたという内外の評価を得た。
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国際明清学術思想研討会会議資料 1
ページ: 43-59
中國哲學 第37號
ページ: 1-54
ページ: 1-33