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2006 年度 実績報告書

世界の公教育で宗教はどのように教えられているか-学校教科書の比較研究-

研究課題

研究課題/領域番号 18320019
研究機関大正大学

研究代表者

藤原 聖子  大正大学, 文学部, 教授 (10338593)

研究分担者 星野 英紀  大正大学, 人間学部, 教授 (00054669)
渡邊 直樹  大正大学, 文学部, 教授 (10384679)
寺戸 淳子  専修大学, 文学部, 講師 (80311249)
矢野 秀武  駒澤大学, 総合教育研究部, 講師 (20422347)
宮崎 元裕  愛知江南短期大学, 生活科学科, 講師 (20422917)
キーワード宗教学 / 教育学 / 宗教教育 / 比較教育学 / 教科書 / 価値教育 / 道徳教育 / 多文化主義
研究概要

10カ国(イギリス、ドイツ、フランス、アメリカ、トルコ、インド、タイ、インドネシア、フィリピン、韓国)の学校で使われている宗教の教科書(公教育に宗教の授業がない国については、歴史等の教科書の該当部分)を入手し、翻訳する作業を進めた。翻訳の進度には担当者によって差があり、完全に終了した者もいるが、平均しては8割以上の翻訳が平成18年度内に完成した。
翻訳作業と並行して、各国の宗教教育制度の分析、それぞれの教科書の成立過程、内容(各宗教はどう描かれているか、どのような教育上の工夫が見られるか、さらにその効果や問題点はどうか等)、さらにそれらと各国の政治的・宗教的状況の関係などの分析を進めた。その成果は翻訳教科書に加える「解説」として銘々まとめ、また研究会で共有した(18年度はとくにインドネシア、タイ、イギリス、アメリカのケースについて)。インドネシアやタイと、イギリスやドイツでは、みな公教育に宗教教育があるといっても、国家と宗教の関係が異なるため、その形態には違いがあること、それらを包摂する宗教教育の分類は可能かといったことが共通の問題意識となった。また、他国の状況に照らすと、日本の宗教教育史についても新たな研究の余地があることが確認された。
2月には、宗教教育・教科書研究の専門家を外国から招き、シンポジウム「宗教教科書の国際比較」を大正大学において開催した。パネリストはイギリス・ウォリック大学のロバート・ジャクソン、韓国・ソウル大学の金鍾瑞、アメリカ・ピッツバーグ大学のリンダ・ペンカワー、ドイツ・ブレーメン大学のユルゲン・ロットである。
翻訳教科書は、当初は、先に翻訳を完了した5カ国分を18年度中に出版する予定だったが、版権者との交渉に予想以上の時間がかかったため、刊行を延期し、19年度末に10カ国をまとめて出版することに変更した。これには前述のシンポジウムのペーパーも掲載する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 思想史からの死生観研究は死生学教育の礎石の一部である2007

    • 著者名/発表者名
      島薗 進
    • 雑誌名

      年報 日本思想史 6

      ページ: 53-57

  • [図書] 宗教と現代がわかる本20072007

    • 著者名/発表者名
      藤原 聖子, 弓山 達也
    • 総ページ数
      334
    • 出版者
      平凡社

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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