研究課題/領域番号 |
18320023
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
富永 茂樹 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (30145213)
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研究分担者 |
山室 信一 京都大学, 人文科学研究所, 教授 (10114703)
岡田 暁生 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (70243136)
王寺 賢太 京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (90402809)
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キーワード | 啓蒙 / 近代性の擁護と批判 / 科学・技術論 / 近代政治・経済システム / 公共空間と私空間 / 言語 |
研究概要 |
本年度も京都大学人文科学研究所において、研究代表者・分担者・連携研究者による研究会を17回にわたって開催した。最終年度である本年度は、昨年度設定した、1)18世紀の思想を同時代の社会史・政治史とつきあわせながら新たな解釈を提示する試み、2)「啓蒙」に近代の政治や社会の基本構想を生み出した起源を認め、それが19世紀以降どのように批判されつつ受容されていったかを明らかにする試み、3)近代の諸学(医学・法学・社会学など)や、それらの諸学への批判をはらむ知的な革新(精神分析など)が「啓蒙」ととりもつ関係を明らかにする試み、の3つに大別される課題に沿いながら、各員が担当する研究課題について最終的な成果報告を念頭に研究発表をし、これについて全員で検討・討議をおこなった。この成果をまとめた報告書は来年度中に一般書として刊行することを予定している。また、本研究にさらなる視角を加え、意見交換をするために、韓国・国立ソウル大学の李永睦氏(2008年10月)、フランス国立社会科学高等研究院のフランソワ・アルトーグ氏(同12月)を招聘し、研究会において有意義な討論をおこなうことができた。 この他、初年度より続けてきた18世紀研究の基本資料(一次資料および19・20世紀の関連・研究資料)収集を今年度も進め、京大人文研図書室には今後も当該研究を発展させた新たな研究活動に十分に奉仕しうると考えられる文献的基盤を築くことができた。基本資料の翻訳選集の刊行についても作業を進めた。これについては完成まで続ける予定である。
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