研究課題/領域番号 |
18320024
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研究機関 | 名古屋市立大学 |
研究代表者 |
吉田 一彦 名古屋市立大学, 大学院・人間文化研究科, 教授 (40230726)
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研究分担者 |
大山 誠一 中部大学, 人文学部, 教授 (90410670)
脊古 真哉 名古屋市立大学, 大学院・人間文化研究科, 研究員 (20448707)
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キーワード | 神仏習合 / 仏教史 / 本地垂迹 / 最澄 / 天台宗 / 比叡山 / 中国の仏書 / 神社 |
研究概要 |
本年度の研究の一つの中心は、中国天台山の調査であった。天台山には現在いくつかの寺院、寺院址があり、また道観がある。この調査では、国清寺、赤城山、太平寺跡、修禅寺跡、智者塔院、土地神廟、高明寺、華頂寺、天封寺跡、上方広寺跡、中方広寺、下方広寺、万年寺、桐柏宮、清心寺跡、伝教寺跡、天台山仏教城、臨海・龍興寺、臨海・天寧寺、天台博物館、新昌・大仏寺などを踏査した。これにより、多くの知見を得ることができた。 今年度は研究年度の最終年度に当たるので、まとめの研究会を行って、これまでの研究成果について確認、討議し、それに立脚して、研究代表者の吉田一彦が「最澄の神仏習合と中国仏教」と題して、日本仏教綜合研究学会(大会)で研究発表を行なった。その内容は、同会の機関誌である『日本仏教綜合研究』7号に掲載されることが決定している(2009年6月刊行予定)。 また、国内調査を行なって、天台宗、真言宗などいわゆる旧仏教の山岳寺院や神社の様相を踏査し、現在に残存する儀礼についても研究を行なった。あわせて聖徳太子信仰の日本の思想史・文化史における位置について検討した。新仏教の聖徳太子信仰については、初期真宗の文化財の調査を行ない、その実相を解明した。
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