研究課題/領域番号 |
18320025
|
研究機関 | 金城学院大学 |
研究代表者 |
高橋 博巳 金城学院大学, 文学部, 教授 (70109833)
|
研究分担者 |
鷲見 洋一 中部大学, 人文学部, 教授 (20051675)
渡辺 浩 東京大学, 法学部, 教授 (10009821)
安藤 隆穂 名古屋大学, 経済学研究科, 教授 (00126830)
堀田 誠三 福山市立女子短期大学, 生活学科, 教授 (40144109)
長尾 伸一 名古屋大学, 経済学研究科, 教授 (30207980)
|
キーワード | 思想史 / 哲学 / 啓蒙 / 東アジア / 百科全書 |
研究概要 |
本年度は本研究の最終年度にあたり、6月19日に東京大学・駒場18号館を会場にして、「18世紀東アジアの知の原理ないし方法」を清朝中国・李氏朝鮮・徳川日本の諸潮流のなかに探って比較研究するために、長尾伸一(名古屋大)徳盛誠(東京大)Young-Mok, Lee(ソウル大)Eun-Kyung, Min(ソウル大)安大會(成均館大)鄭〓(漢陽大)の各氏を招いてシンポジウムを行い、この直後に開催された日本18世紀学会ともリンクして、特に牛貫杰(中国人民大学)氏の発表を予定していたところ、ヴィザが発給されず来日ができないというハプニングがあったものの(近刊の論集には原稿収録の予定)、徳盛氏による海保青陵とマンデヴィルの比較を通しての東西思想の比較、長尾氏の"Newtonianism and the Plurality of World in the 18th century"、Lee氏の「18世紀フランス啓蒙主義の二重文章表現法」、Min女史の"Space of the Self : The Locations of Self-Knowledge in the 18th Century British Novel"、安氏の「和漢三才図会と18世紀朝鮮知識人の動向」についての発表をめぐって意見を交換し、多くの新知見を得ることができた。 9月5日には、メンバーの一人、堀田誠三氏の科研費による"Luxury and Civilization"と題する国際ワークショップに協賛し、当研究会分担書の渡辺浩氏が"Luxury, Commerce and Virtue : Political and Intellectual Debates in Tokugawa Japan"を発表した。なおこのワークショップにはトリノ大学のManuela Albertone教授の参加を得て、"Luxury and Democracy : A Mutual Exchange between B.Franklin and the French Economic Thought"について論じられた。 3月24日の最後の研究会にはケンブリッジ大学のDr Cecil Courtneyを迎えて、Raynalの両インド誌について、最新の研究成果を披露していただいた。
|