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2009 年度 実績報告書

「奉為の造像」研究

研究課題

研究課題/領域番号 18320027
研究機関東北大学

研究代表者

長岡 龍作  東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (70189108)

研究分担者 泉 武夫  東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (40168274)
キーワード奉為の造像 / 舎利塔 / 飛来峰 / 浙江省博物館 / 普陀山 / 杭州 / 台州 / 霊石寺塔
研究概要

1.本年度は2009年8月に9日間、中国浙江省において、以下の調査地を調査した。
〔浙江省〕霊隠寺、飛来峰石仏、雷峰塔、浙江省博物館、慈雲嶺資延寺、烟霞洞、六和塔、通玄観、上天竺寺、下天竺寺(以上、杭州)、柯岩弥勒仏、会稽山寺、ウ廟、ウ陵、蘭亭(以上、紹興)。阿育王寺、延慶寺、天一閣(以上、寧波)、紫竹林、潮音洞、普済寺(以上、普陀山)、巾子山、開元寺跡、妙善寺跡(浄慈寺)、台州(臨海)博物館、台州黄岩霊石寺塔、黄岩博物館(以上、台州)。
上記の調査地における、石窟、単独造像、造像碑、舎利塔ならびに舎利容器の調査をおこない、表現ならびに所在地の意味について分析を加えた。ウ廟に隣接する大ウ寺は、仁寿舎利塔起塔地のひとつである会稽山寺である。同地の現地調査によって、本研究ですでに確認してきた仁寿舎利塔起塔地の景観と同様の条件を備えていることが確かめられ、景観分析の貴重な素材を得ることができた。また、普陀山では、観音霊場が備えるべき景観上の条件と絵画作例と景観との関係について貴重な成果を得た。
2.日本国内の調査
東北地方では、米沢市、いわき市、会津の各地を現地調査し、仏像の所在地と景観の関係に分析を加えた。また、長谷寺・壷阪寺・子島寺・粉河寺での調査により、特に霊験観音の所在地の意味を考察した。長谷観音は「奉為の造像」の文脈を踏まえることで、霊験像としての意味を的確に把握することができる。したがって、「奉為の造像」は長谷観音のように、祈りを捧げられるべき場を得ることでその意味を完結するのである。
3.四年の調査研究を踏まえた論文三篇を収載した研究成果報告書を刊行した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 特異な星辰神の図像とその象徴性2010

    • 著者名/発表者名
      泉武夫
    • 雑誌名

      仏教芸術 309

      ページ: 13-39

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 仏教における霊験-仏が感応する場と表象2009

    • 著者名/発表者名
      長岡龍作
    • 雑誌名

      死生学研究 12

      ページ: 266-230

  • [雑誌論文] 高清水善光寺阿弥陀如来像と中世の生身観2009

    • 著者名/発表者名
      長岡龍作
    • 雑誌名

      仏教芸術 307

      ページ: 51-69

    • 査読あり
  • [学会発表] 山水と表象-その宗教的機能を中心に2009

    • 著者名/発表者名
      長岡龍作
    • 学会等名
      美学会例会
    • 発表場所
      成城大学
    • 年月日
      2009-07-11

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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