研究課題/領域番号 |
18320035
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
神林 恒道 立命館大学, 先端総合学術研究科, 教授 (80089862)
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研究分担者 |
上倉 庸敬 大阪大学, 文学研究科, 教授 (90115824)
藤田 治彦 大阪大学, 文学研究科, 教授 (00173435)
大橋 良介 龍谷大学, 文学部, 教授 (30093165)
岡林 洋 同志社大学, 文学部, 教授 (80185462)
仲間 裕子 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70268150)
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キーワード | アジア / 美学 / 伝統と近代 / インターカルチュラル / 日本 / 台湾 / 韓国 / 中国 |
研究概要 |
今年度の第6回アジア藝術学会は、「殖民・都市・文化政策」をテーマに台湾で12月17日から19日に開催された。サブテーマは1、文化を超えた植民地時期の美術、2、台湾の地域的色彩と文化的アイデンティティ、3、美術展覧と文化政策、4、都市文明と芸術の創造、5、台湾美術史における張啓華で、台湾、日本、韓国、中国、インドネシアのアジアの複数の国々と欧米の研究者が報告を行った。科研分担者からは、神林、藤田、岡林、仲間が発表した。またアジア藝術学会誌The Journal of Asian Arts & Aestheticsが、当学会台湾支部の協力のもと、2008年12月にその第1巻が刊行された。過去5回の大会における発表論文から9本掲載されるだけでなく、前国際美学会会長からの東西「美学」交流への提言を含んだ画期的な学術誌となった。台湾、日本、中国、韓国の連携を中心とするこのような芸術関連の学会誌は例がなく、台湾でも台湾美学会を中心に成果が高く評価されている。今後は半年毎に定期的に刊行される予定である。 日本国内でもアジア藝術に関する研究会が実施され、なかでも10月26日に同志社大学で開催された「台湾美術の現在」では、国立台湾芸術大学教授の林惺嶽先生を招聘し、台湾の近代美術を主に政治、社会的観点から考察された「台湾美術によるアイデンティティ-伝統・コロニアリズム・モダンの間で-」を報告していただいた。また、『20世紀韓国美術』(金英那著)は2009年度の日本語訳出版に向けて、科研分担者を中心に翻訳作業が進められた。
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