(1)研究最終年度にあたり、総括的な研究発表会を実施した(2008年9月14日、於:埼玉大学・TSC)発表された研究成果は以下の通り。 武井和人「冷泉家本『伊勢物語』は金澤文庫本か-金澤文庫本来歴臆断-」久保木秀夫「萬治四年禁裏焼失本復元の可能性-仮名散文を中心に-」小助川元太「『後素集』における『帝鑑図説』利用」 (2)宮内庁書陵部蔵下記典籍を調査し、紙焼を入手した。 501-58歌合八種8冊全丁501-74歌合三一種25冊全丁 (3)共同研究による研究成果を集成した冊子を刊行した(2009年3月)。以下の新稿を収めている。 武井和人「中世禁裏本襟攷」石澤一志「『後二條天皇御集』書誌小考」石澤〔志「宮内庁書陵部蔵二十一代集(吉田兼右筆、五-〇--三)奥書・識語集成」新美哲彦「鎌倉時代における『源氏物語』の書写態度-空蝉巻における陽明文庫本と玉里文庫本を通して-」小助川元太「『後素集』の『帝鑑図説』利用-狩野-渓の画題理解に関する-考察-」小淋大輔「『井蛙抄』の官本について」中條敦仁「文明新写禁裏本「二十一代集」の存在意義を問う-飛鳥井雅章筆「二十一代集」を中心に-中條敦仁「国立歴史博物館蔵高松宮家伝来禁裏本二十一代集奥書・識語」伊藤慎吾「山科言継・言経と禁裏-謡本の受容をめぐって-」田中幸江「上野学園大学目本音楽史研究所蔵『禁裏御文庫楽書井御楽器之目録について」相原宏美「『言国卿記』所引書名索引」
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