研究課題/領域番号 |
18320045
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
中川 成美 立命館大学, 文学部, 教授 (70198034)
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研究分担者 |
中村 三春 北海道大学, 文学部, 教授 (80164341)
西 成彦 立命館大学, 先端総合学術研究科, 教授 (40172621)
木村 一信 立命館大学, 文学部, 教授 (20105365)
谷川 恵一 国文学研究資料館, 教授 (10171836)
菅 聡子 お茶の水女子大学, 人間文化創成科学研究科, 教授 (70224871)
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キーワード | 文化理論 / 文学 / 視覚性 / カルチュラル・スタディーズ / ナショナル・アイデンティティー / ポストコロニアル / 映画 / ジェンダー |
研究概要 |
本年度における主要な研究成果として2009年3月14日・15日に立命館大学にて開催された東南アジアを中心とした日本文学・文化研究者による国際ワークショップ「東南アジアとの通路」を挙げることが出来る。このワークショップでは、これまで詳細にその研究動向が取り上げられることがなかった東南アジア圏域における日本文化・文学研究の現状が報告された。このワークショップの開催にあたって本科研メンバーが中心的な立案、実行に参画した。海外参加者はタイ2名・ベトナム3名・マレーシア2名・インド1名・インドネシア1名からなるもっとも積極的に活動する日本文学・文化・言語研究者9名からなり、日本側からも国際的なネットワークの中で活動する5名の研究者がコメンテーターとして参加した。今回のワークショップの開催によって、本研究は昨年度の「イタリア観の一世紀」「国際乱歩コンファレンス」とあわせて、ヨーロッパ・北米・アジアにおける国際的な日本文化研究の動向を連動させることが出来たと言える。 他に本年度は計5回のワーキングテーブルが設定され、従来の日本文化・文学研究の研究発表、および視覚性・視覚文化の問題を中心に海外研究者8名、日本側研究者8名が参加し活発な情報交換・議論が行われた。 以上の研究会・ワークショップの開催によって国際的な日本文化研究の互換・交換によって相互の具体的な研究理論構築への回路が設定されつつあるといえよう。本研究の詳細な研究成果は後日に立命館大学『言語文化研究』という研究紀要に掲載される予定である。これらの活動を基に今後の日本文化・文学研究の国際的研究理論の構築のさらなる発展が期待される。
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