研究課題/領域番号 |
18320048
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研究機関 | お茶の水女子大学 |
研究代表者 |
清水 徹郎 お茶の水女子大学, 大学院・人間文化創成科学研究科, 准教授 (60235653)
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研究分担者 |
村井 和彦 九州大学, 大学院・人文科学研究院, 教授 (40174255)
山田 雄三 大阪大学, 大学院・言語文化研究科, 准教授 (10273715)
佐藤 達郎 日本女子大学, 文学部, 准教授 (10283194)
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キーワード | 演劇 / 宗教改革 / 英国初期近代 / 詩 / エリザベス朝 |
研究概要 |
平成20年度は5月、7月、9月、11月、1月の計5回研究会を開催し、意見交換、文献討論、研究方向の確認をしつつ本共同研究を進めた。研究代表者は、宗教改革期イタリアおよびスイスの印刷業者による古典対訳本の英国への流入状況とそれが英国演劇と詩に及ぼした影響などを中心に調査した。特にスイスのカルヴァン派印刷業者による出版物が英詩・英国演劇に与えた影響が大きいことが次第に明らかになってきた。この研究成果の一部を、平成20年5月の日本英文学会第81回大会シンポジアムで発表予定である。研究分担者・連携研究者による分担としては、1580年代以降におけるロマンスと散文の変質(由井)、宗教的急進主義の言説と国民国家形成の関係について道徳劇他のテキストによって考察(井出)、エセックス伯をめぐる政治・宗教状況と大衆演劇の関係(佐藤)、ダイドー劇の改作状況をめぐる歴史的考察(山田)、16世紀末王権下の劇場における宗教的・経済的自由の発展(前沢)、カトリック穏健派詩人における想像力の問題(勝山)、レスター伯を中心とする急進派プロテスタントの詩人たちの出版戦術(竹村)、演劇における「男装」の宗教的・社会的意味について(篠崎)、演劇におけるレトリックと宗教的レトリックとの関係(村井)を、それぞれ調査・検証し、現在は、21年度末にそれぞれの成果を纏めるべく準備を進めている。
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