(1)本研究の主たる目的は1917年のロシア革命後、混乱した祖国を離れ難民化したロシアの民衆の内、日本を通過あるいは定着した者たちの足跡を尋ね、彼らと日本人の交流の諸相とその実態を明らかにすることにある。 (2)この目的を達成すべく、日本各地、世界各地に散在する基本資料を収集し、関係者から聞き書きをするなど、研究会活動に精力的に取り組んだ。 (3)各人の研究成果を隔月の研究例会において披瀝しあった。例会は現在で過去3年で15回、通算68回を数えている。 (4)併せて、本来の研究会成員のほか、在野の研究者にも例会を開放することにより、彼らの研究究成果も積極的に取り入れると同時に、得られた知見の公共化を計った。
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