研究課題
基盤研究(B)
本研究では、欧米、西・南アジア、東南アジア各地域の専門研究者による研究会を開催し、宗教、歴史、文学、芸術の側面から、イスラーム側からの自己表象のみならず、非イスラーム側からイスラームがどのように表象されたかについて、歴史的な視点とともに同時代的な視点も踏まえて、分析をおこなった。その成果は東京外国語大学の『総合文化研究』などの媒体を通じて各研究者の個別の研究として発表されている。以下、研究会の概要を示す。2006年度は、第1回で研究計画のうちあわせをおこなったのち、第2回では、「イスラームと非イスラームのインターフェース」、「西・南アジアのイスラーム表象」、「東南アジアのイスラーム表象」の3テーマにしたがって中央アジア、西欧、南アジア、東南アジアについての6件の報告をおこなった。2007年1月にはマレーシア・ブルネイにおいてイスラーム社会におけるイスラーム認識の調査をおこない、第3回の研究会で報告した。2007年度は、第1回ではインドネシアにおけるインド起源の舞踊劇の成立と、ジャカルタ下層社会におけるイスラーム文化表象についての報告、第2回ではインドネシア人研究者によるアチェにおけるイスラーム写本の意義についての報告があった。2008年度は、第1回はアメリカ合衆国のムスリム文化表象、第2回はタイ南部のムスリム少数民族社会における共生の問題、第3回はインドネシア人作家を招いてのインドネシア文学におけるイスラーム表象の日本文学・ラテンアメリカ文学との比較的検討、第4回は戦前アメリカ社会におけるフィリピン・ムスリムの表象についての報告があった。
すべて 2008 2007 2006
すべて 雑誌論文 (17件) (うち査読あり 6件) 学会発表 (3件) 図書 (5件)
天変地異の社会学
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慶應義塾大学言語文化研究所紀要 39号
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