研究課題
1.研究会等での発表と研究打ち合わせ7月に網走市で開催された北方言語に関する講演会・研究会において、代表者・分担者がそれぞれ講演・研究癸表を行った。またこの場を利用して、参加した研究者と情報交換および研究打ち合わせを行うことができた。2.海外実地調査と話者の招へい夏休み期間等を利用して、代表者・分担者それぞれが2度に渡り、沿海州、アムール、サハリン地域での実地調査を実施した。対象言語はウデへ語、ウルチャ語、ウイルタ語であり、既採集資料の分析確認と、新たな資料の収集を行った。またナーナイ語、ウデへ語の話者を招へいし、資料の収集と分析を行った。3.コーパスの作成と共有これまでの研究で蓄積されていたテキスト・データにっいて、電子コーパスとしての利用をはかるべく、代表者と分担者でファイルを交換して共有した。これにより、ウデへ語、ネギダル語、ウイルタ語、満州語等のテキストおよび語彙資料の検索利用が可能となった。その一部については、試験的にHPで公開している。さらに謝金を利用して新たなデータ入力作業を進め、基礎資料の拡大をはかった。これらの活動によりツングース系諸言語としては(満州語を除き)他に例を見ない大規模コーパスの構築に向けて着実な前進が得られた。4.テキスト集の刊行と現地還元ナーナイとウイルタの民話テキストを各1冊、本研究経費で刊行した。後者は現地教育の副読本としての利用を念頭に、現地に持参した。また本研究と関連して、さらに4冊のテキスト集を他経費でも刊行している。
すべて 2008 2007
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 3件) 図書 (6件)
T. Kurebito ed. Ambiguity of Morphological and Syntactic Analyses. Research Institute for Languages and Cultures of Asia and Africa
ページ: 229-246
『北海道民族学』 北海道民族学会 3
ページ: 37-45
O. Miyaoka, O. Sakiyama and M. E. Krauss eds. The Vanishing of the Pacific Rim. Oxford University Press
ページ: 387-405
『第22回特別展 環北太平洋の文化II 世界で一番ダイナミックな海 ベーリング海に生きる人びと』 北海道立北方民族博物館
ページ: 15-18
『アジアとアフリカの言語と言語学』(特集クリティックの諸相) 東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所 2
ページ: 49-83
福盛貴弘・遠藤光暁 編『華夷訳語論文集』語学教育フォーラム 大東文化大学語学教育研究所 13
ページ: 173-184