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2008 年度 実績報告書

社会的・文化的要素を意識した多元・多層日本語学習支援システムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 18320079
研究機関東北大学

研究代表者

才田 いずみ  東北大学, 大学院・文学研究科, 教授 (20186919)

研究分担者 名嶋 義直  東北大学, 大学院・文学研究科, 准教授 (60359552)
呉 正培  東北大学, 大学院・文学研究科, 専内研究員 (60510568)
キーワード日本語教育 / 遠隔日本語学習 / 教材 / 社会文化能力 / 韻律情報 / 自律学習 / IT技術者向け教材 / 教育工学
研究概要

本研究は, ウェブ上に学習支援システムを構築し, 日本語を母語としない学習者に, 自力では入手しにくいが日本語使用に億不可欠な, 語用論的知識および社会文化的情報を踏まえた日本語学習教材を提供することを目的としている。通常, 教材には提示されない否定的な語用論的転移である「不適切な実現例」も用意しながら, 映像利用と読解によるインプット活動とコミュニケーション教材によるアウトプット活動を展開する, オンラインとオフラインの2つのモードを組み合わせるなど, ダイナミックな日本語学習支援システムの構築を目指すものである。
平成20年度は, 18・19年度に作成した映像利用のコースウェア(IT技術者(=SE)のための遠隔日本語学習システム)を中心に, 多元・多層にわたる日本語学習活動を支えるシステムを拡充するため, まずは, 19年度に作成した「不適切な対応事例」を含んだコースウェアについて, 学習者がどのように評価するかについて, 試用とその評価を行った。その結果を踏まえ, さらに広い範囲の学習者の利用を可能にするため, 中国語訳の導入も行った。さらに, 日韓の対照語用論分析により, 不適切な例のバラエティを増やすための, 文献調査とデータ収集を行った。
コースウェアは全般的な評価の結果は良好であったが, 学習者の性別とIT技術の度合いが, 評価結果に影響を与えることが判明した。また, 個別の聞き取り調査からは, コースウェアへの背景音楽の導入を求める声が少なくないことや, 学習者の文化背景によって, 画面デザインにおける色の好みなどが大きく異なることなどがわかり, 一様の呈示で多様なレベル・文化背景の学習者を引き付けることは難しそうであることがわかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] システムエンジニアを対象とした遠隔日本語学習コースウェアの開発2008

    • 著者名/発表者名
      高橋亜紀子
    • 雑誌名

      日本教育校学会研究会報告集 08-5

      ページ: 215-220

  • [雑誌論文] Multimedia and Learner Awareness-raising in regard to Japanese Prosody2008

    • 著者名/発表者名
      SAITA, Izumi
    • 雑誌名

      CLaSIC 2008 : Media in Foreign Language Teaching and Learning

      ページ: 481-486

    • 査読あり
  • [学会発表] システムエンジニアを対象とした遠隔日本語学習コースウェアの開発2008

    • 著者名/発表者名
      高橋亜紀子
    • 学会等名
      日本教育工学会研究会
    • 発表場所
      いわき明星大学
    • 年月日
      2008-12-20
  • [学会発表] Multimedia and Learner Awareness-raising in regard to Japanese Prosody2008

    • 著者名/発表者名
      SAITA, Izumi
    • 学会等名
      CLaSIC 2008
    • 発表場所
      シンガポール国立大学
    • 年月日
      2008-12-05

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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