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2008 年度 実績報告書

DIFを用いた日本語テスト改善に向けての基盤的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18320081
研究機関一橋大学

研究代表者

三枝 令子  一橋大学, 大学院・法学研究科, 教授 (60215580)

キーワードDIF統計量v / 日本語テスト / テストの公正性 / 差異項目係数 / 項目バイアス
研究概要

これまで集めたデータの中から、日本語学習者の多い中国語母語話者と韓国語母語話者を取り上げDIF分析を行った。その結果、中国語母語話者にとって、漢字に関わる項目が大きなDIFを生じさせていることが明らかになった。漢字の既有知識がDIFとして検出されることは当初から予想されたが、中国語母語話者は、たとえその漢字を知らなくても、選択肢や課題文の漢字を手がかりに正答に至っており、日本語の学習に漢字が有利に作用していることが今回の結果から裏付けられた。
また、文化的背景の違いによるDIFが検出された。語学学習に文化的背景への理解が必要となる場合もあろうが、出題者が意図的に出題したと思われる問題項目以外でもDIFが検出され、DIF研究をする意義が認められた。
これらの結果については、香港の学会で発表を行った。
また、当初の2年間では予定のデータ数に至らなかった英語圏のデータ収集を行うため、オーストラリアと英国で調査を行い、あわせて、ベトナムでの調査も行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 日本語テストにおけるDIF研究-中国語話者を参照集団として2008

    • 著者名/発表者名
      三枝 令子
    • 雑誌名

      第8回国際日本語教育・日本語研究シンポジウム報告書

      ページ: 38

    • 査読あり
  • [学会発表] 日本語テストにおけるDIF研究 中国語話者を参照集団として2008

    • 著者名/発表者名
      三枝令子
    • 学会等名
      第8回国際日本語教育・日本語研究シンポジウム
    • 発表場所
      香港大学
    • 年月日
      2008-11-08

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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