研究課題
本研究は、ALT(Assistant Language Teacher:英語指導助手)と日本人英語教師との間で、情報メディアとネットワークを用いて事前研修を行うeラーニング・システムの開発と実践を目標としている。本年度は、(1)ニーズ分析の為のアンケート調査、(2)サイト構築とシステム開発、及び(3)パイロット・スタディにおいて研究を実施し、所定の実績を上げている。(1)ニーズ分析の為のアンケート調査北海道地区のALT並びに日本人英語教師600名に実施したアンケート調査結果と、他の都府県での調査結果や全国調査との比較による分析を行った。その結果、英語の教授法に関する知識は事前には殆ど得られておらず、来日後の研修でも情報量が最も不足している項目であり、その面の研修や日本人教師からのアドバイスが必要である点が明らかになった。特にティーム・ティーチング等の特殊な教育形態や日本の教育制度の理解が不足している点が指摘された。ニーズ分析の結果、オンライン型のグローバル型の事前研修が問題解決の要となると分かった。(2)サイト構築とシステム開発ALTと日本人教師とが互いに情報交換をし、自主的「学び」を中心とする協調場となるサイト(Forest Forum)を構築した。ここでの「学ぶ」の質と量を可視化するシステムのプログラミング、並びに、実装を行った。(http://musee.iic.hokudai.ac.jp/~haru/altforum/)研修を協調学習場において行うシステムに関して、現況を論文にまとめて発表した。(3)パイロット・スタディと遠隔会議システム設置Moogle版の協調場を構築し、ALT経験者と日本人英語教師を被験者として協調場のテストを行った。その結果を分析し、サイト構築を順次進めた。また、遠隔会議のシステム(ポリコム並びにハイビジョン会議システム)を設置し、そのテストを行い、実践授業等で稼動た。システムの稼動状況に関して、現況を論文にまとめて発表した。
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Proceedings of AsiaTEFL 2006
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