研究概要 |
本研究の研究目的は次の通りである。 1.音声・映像・字幕情報が一つに束ねられたマルチメディアとしての英語素材の提示時間軸を同期の取れたかたちでリニアに変換し学習者に提示した場合に,素材における元々の時間軸に比して,どのような要素が学習者の視聴取に影響を及ぼし,また,視聴取に効果を生じせしめているのかを明らかにする。 2.1.での解析結果に基づきラベルを設定し,英語学習者に有益なデーターベースを作成する。 本年度の研究実施計画は(1)音声・映像・字幕情報の時間軸をリニアに変換処理する実験・解析システムを維持する。(2)研究者における専門分野の手法に基づき時間軸変換処理を施した素材を解析する。(3)検証実験を実施する。(4)ラベルを設定しデーターベース作成に向ける。(5)解析・検証実験から導き出された結果から,提示時間軸変換処理精度の向上につながる部分を抽出・検討し改善を試みる。であった。 (1)は研究を行うための研究環境の土台となるものであり引き続き20年度も維持する。(2)(3)(4)は平成20年度に行われるデーターベース作成に向け,引き続き包括的に継続されていく内容であり,速度負荷対受容度,速度負荷対レトリック,速度負荷対音響的分離度,速度負荷対字幕提示の各要素でラベルの設定を試みた。(5)は向上につながる部分の特定に向け検討を継続する。
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