研究概要 |
我々の研究目的は大学生の英語ESP教材学習時における脳内変化を分析しその特徴を調べ,効果的なESP教材と効果的な授業法を探ることにある。本年度は下記の研究を行った。 1)中野と山内は2005年に取材した素材を基に作成したマルチメディアESP教材をWebで運営した。この一部の成果は韓国英語教育学会(PKETA)で発表した。又、CALLとテキスト教材のブレンド学習のパイロットスタデイーを行い、JACET全国研究発表大会(2007年9月)の発表に採択された。 2)海外の優れた高等教育の教授法について調査するため、カリフォルニア大学バークレー校,サンタクルーズ校、マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学、ノースイースタン大学を訪問しEffective Teaching Centerの活動、教育サポート等についてインタビュー、施設の視察、授業参観を行った。又、サンホセの公立小学校3年のITを使ったプレゼンテーション教育を視察した。これら視察の結果を学会で発表し、効果的授業の考案と取材したコンテンツのマルチメディアESP教材を作成中である。 3)作成したCALL教材の利用事例を、2006EuroCALL (Spain)で発表した(中野)。又、最近のヨーロッパ諸国のBlended LearningやWELL (Web Enhanced Language Learning)の動向を取材した。 4)中野は2006年Neuroscience研究大会で「Theta rhythm at the frontal area of Japanese L2's in English rhythm acquisition」の発表を行った。さらに、中野と夏目はESP英語語彙学習時の脳波の特徴の再検討を行い、本年度の夏に行う近赤外分光法(NIRS)実験の準備を整えている。 5)中野、夏目、山内は脳波と語彙習得、脳波とリズム習得、CALL教材開発に関した研究発表をAsia TEFLで行った。
|