2年目に当たる平成19年度は、未整理文書の整理作業と、カードに採録した基本データのパソコンへの入力作業を、東北大学文学部・大学院文学研究科で日本史を専攻し、文書の読解と整理の訓練を受けている学生を協力者として雇用して進めた。 整理作業は文書の整理封筒と整理箱への収納、およびカードへの基本データの採録であり、そのために必要な整理封筒、整理箱、カードを大量に発注して行った。そのうえで、採録データをパソコンに入力している。昨年度は整理作業に力を注いだため入力作業の方は進捗しなかったので、本年度は新たにパソコン3台を購入し、昨年度購入した分と合わせ計6台を作業室に設置して、作業を進めた。齋藤家文書は10万点を超える膨大な量であるが、昨年度と今年度を合わせ、その約8割くらいの整理とデータ入力を終えることができた。 平成20年度には整理と入力作業をほぼ終え、最終年度の平成21年度にはデータを整理分析してアーカイブズ学的研究を行い、それをもとに解題を書き、文書目録を収めた報告書を作成するとともに、ウエッブ上でも目録を公開し、原文書の閲覧公開ができるようにする予定である。
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