研究課題
今年度はそれぞれが新しいテーマや史料に取り組むため、それぞれ独自に研究活動を行うほか、情報交換や研究の中間報告を主とした研究会をもった。研究集会における報告および質疑応答はアルバイトの大学院生が記録・整理し、研究分担者に配布した。特筆すべき活動は以下の通りである。<研究集会>8/11(大学コンソーシアム京都):研究分担者相互の顔合わせおよび情報交換、研究発表:山本秀行「アジア系アメリカ文学とマスキュリニティ(男性性)」、福長進「乳母、乳母夫、乳母子について」12/16(大阪大学中之島センター):研究発表:井出千春「『源氏物語』における回想の方法」、来年度の研究発表のおおよその予定を決める。3/2(大学コンソーシアム京都):曽根ひろみ「日本近世ジェンダー史研究の現状と課題-「家」的ジェンダー秩序と母-」、小浜正子「中国近現代における生殖コントロールの意味と変遷-「非合法堕胎」から「計両生育」へ」、今年度の総括および来年度の発表予定の決定<海外調査>高田京比子:9/5-18、イタリア・パドヴァ大学にてイタリア中世女性史のソレルリ氏と面談、来日が難しいとの返事を受け取る。Storia della maternita(『母性の歴史』)についてのレクチャーを受ける。福長進:3/4-3/13、イタリアにおける『源氏物語』研究と女性学に関する史料調査。<国内の調査活動その他>曽根ひろみ:鳥取藩の刑事裁判史料を撮影・CD化、米沢藩の史料閲覧を行った。長志珠絵:WWIIの記憶とジェンダーについて検討するため、日本の占領期の史料や援護法関係として沖縄での史料調査及び文献収集を行った。京樂真帆子:国立公文書館・国会図書館にて『天暦御記』を中心に古記録の写本調査を行い、天皇のキサキ、母に関する記述を確認した。田端泰子:「北政所おね」関連史料の収集。島津良子(研究協力者):「全国民事慣例類集」の中の母子関係に関する記述の調査。三成美保:中絶(堕胎)・生殖補助医療・生殖への増殖的介入に関する文献・史料の収集と研究。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (10件) 図書 (1件)
帝国と学校(駒込武・橋本伸也編)(昭和堂)(叢書・比較教育史) (刊型予定、2稿校正済)
神戸市外国語大学・外国語研究 (刊型予定、2稿校正済)
家族の変容とジェンダー-少子高齢化とグローバル化の中で-(富田武・李静和編)(日本評論社)
ページ: 219-237
戦後の地政学(西川祐子編)歴史の描き方(ひろたまさき、キャロル・グラッグ編)(東大出版会) 巻2
ページ: 3-42
戦後思想の名著50(岩崎稔・上野千鶴子・成田龍一編)(平凡社)
ページ: 363-374, 623-626
Archivio Veneto. V serie. vol.CLXVI. N.201
ページ: 33-58
源氏物語-重層する歴史の諸相(日向一雅編)(竹林舎)
ページ: 193-211
ジェンダー史学 2
ページ: 118-120
女性史学 16
ページ: 184-186
住宅総合研究財団研究論文集 32
ページ: 129-140