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2007 年度 実績報告書

南都における廃仏毀釈後の資料動態に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 18320101
研究機関独立行政法人文化財研究所奈良文化財研究所

研究代表者

吉川 聡  独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 文化遺産部, 主任研究員 (60321626)

研究分担者 渡辺 晃宏  独立行政法人国立文化財機構奈良文化財研究所, 都城発掘調査部・史料研究室, 室長 (30212319)
富田 正弘  富山大学, 人文学部, 教授 (50227625)
永村 眞  日本女子大学, 文学部, 教授 (40107470)
綾村 宏  京都女子大学, 文学部, 教授 (20000507)
遠藤 基郎  東京大学, 史料編さん所, 准教授 (40251475)
キーワード中村準一寄贈文書 / 興福寺 / 東大寺戒壇院 / 東大寺大勧進 / 東大寺料国周防国
研究概要

2年目の本年度は、昨年度に引き続き東大寺図書館にて調査を実施した。また、新たに把握した史料の検討をおこなった。
東大寺図書館での調査は、昨年度に引き続き、主として新修東大寺文書聖教の中村準一寄贈文書についておこない、第35函・第43函・第44函・第56函・第75函・第93函について、ラベル貼り・パソコンへのデータ入力を終了した。また、第2函の戒壇院関係文書の分類と一部データ入力をおこなった。中村準一寄贈文書については、第35函・第56函に、文政7年(1824)から明治6年(1873)に及ぶ日記の存在を確認した。興福寺の唐院・新坊に仕えた中村家で記した日記であり、この時期の興福寺・奈良の動向を示す貴重な史料である。また、第2函の戒壇院関係文書については、中世後期の収納帳など、戒壇院の経済に関して興味深い史料が存在したが、保存状態が悪く、どのように取り扱うかは検討課題として残った。
一方で、調査によって把握した新修東大寺文書聖教のうち、興味深い内容を持つものの検討をおこなった。中村準一寄贈文書では、明治維新期の日記の一部翻刻を開始した。また、中村準一寄贈文書以外の史料についても、第2函1括1号の東大寺料国周防国文書集を翻刻して、校訂と内容の検討作業をおこなっている。この史料は鎌倉時代の東大寺大勧進の基本史料となりうる内容を持っており、釈文・解説の公表に向けて準備しているところである。
2年目の本年度は、中村準一寄贈文書の調査がかなり進捗した。今後はその調査をさらに推し進めると同時に、内容を検討し、また他の資料群についても、調査検討を加える必要があるだろう。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 大宮家文書の原本調査から2007

    • 著者名/発表者名
      吉川 聡・桑原文子
    • 雑誌名

      奈良文化財研究所紀要 2007

      ページ: 26-29

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 法華寺の鳥居2007

    • 著者名/発表者名
      吉川 聡
    • 雑誌名

      シリーズ歩く大和I古代中世史の探究

      ページ: 215-246

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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