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2008 年度 実績報告書

中近世移行期における鉱山開発と地域社会の変容に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18320105
研究機関一橋大学

研究代表者

池 享  一橋大学, 経済学研究科(研究院), 教授 (20134885)

キーワード東磐井郡 / 畠山家文書 / 鈴木家文書 / 津谷川 / 仙台藩
研究概要

平成20年度における研究の主な成果は、次の5点にまとめられる。
第一に、平成19年度に史料調査を実施した一関市東山町松川の鈴木家文書の写真の整理(トリミングなど)と目録作成を、東北学院大学の七海氏が中心となって引き続き行った。史料の点数が多く、未整理だったため写真の整理・目録作成に時間を要したが、終了の目途が立った状況である。平成21年度も七海氏が中心となり、近世初期(元禄期まで)の史料翻刻の作業を行っていく予定である。目録および翻刻史料は、報告書に纏め、公開する予定である。
第二には、一関市室根村津谷川の肝入家であった、畠山家文書のうち近世初期史料の翻刻作業を行った。同文書も未整理で、史料の点数が多かったため、若干、確認作業が残っているが終了の目途は立った。平成21年度は目録を作成する予定である。何れも成果については、報告書にまとめる予定である。
第三には、翻刻した畠山家文書の分析を行った。これまでの研究は、鈴木家文書や白石家文書を中心に研究が行われてきた。だが、畠山家文書を分析することにより、村における金山の位置づけや、本判役の実態追究を進めることができた。フィールドワーク調査の成果も活かせるものと思われる。
第四には、仙台藩の支配制度に関する分析を行った。本研究が対象とする東磐井郡は、近世には仙台藩領となるため、仙台藩による支配のあり方を知る必要があった。
第五には、津谷川の畠山家がかつて祀っていた雷神社の講について、調査を行った。講参加者は津谷川の有力な家の者が多く、村のあり方を知る上で調査は有効であった。
以上、前年度までの成果を踏まえ、畠山家文書の分析を進めるとともに、平成21年度の報告書作成に向けた基礎作業をほぼ終えることもできたことが、平成20年度の主な成果といえる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 2001

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 戦国期の地域権力について2001

    • 著者名/発表者名
      池享
    • 学会等名
      近世史フォーラム
    • 発表場所
      大阪、大阪市立総合生涯学習センター
    • 年月日
      2001-10-11
  • [図書] 知将 毛利元就2009

    • 著者名/発表者名
      池享
    • 総ページ数
      198
    • 出版者
      新日本出版社

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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