研究分担者 |
小川 功 滋賀大学, 経済学部, 教授 (70252377)
筒井 正夫 滋賀大学, 経済学部, 教授 (70180023)
阿部 安成 滋賀大学, 経済学部, 助教授 (10272775)
青柳 周一 滋賀大学, 経済学部, 助教授 (40335162)
岩崎 奈緒子 京都大学, 総合博物館, 助教授 (80303759)
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研究概要 |
共同研究を進める前提で、初年度にあたる本年は、以下の史料群の整理・史料調書の作成、原本照合の作業を進めた。今回の補助金助成を受けた事業では、第一に優先すべき作業として「馬場利左衛門家文書(馬場武司家文書)」の史料目録を完成させ、これを公刊することに目標を置いている。この方針のもと、以下のような実績を上げた。 1,経済学部附属史料館寄託「馬場利左衛門家文書」(総点数11,920点)については、史料調書の作成を終え、原本照合の作業にとりかかった。本年度は整理箱101箱中の41箱の作業を終了した。 2,同上「畑家文書」については、書状4箱を除く11,720点の仮目録作成・史料調書の採録を終えた。書状4箱のうち、2,588通の書状について仮目録の作成を終了した。 3,同上所蔵「伊藤長兵衛家文書」については、史料全点について史料調書と原本照合の作業を進め、ほぼ終了した。これにともない、史料分類の項目立ての検討にとりかかった。 4,蒲生郡日野町寄託「山中兵右衛門家文書」を用いた研究会を開催し、その成果の一部は学術論文として発表した。 5,他府県所在近江商人関係史料の調査は、東京大学法学部法制史資料室で実施し、いくつかの注目すべき史料を発掘した。これらは次年度中に収集し史料館に保管することとした。 6,「伊藤忠兵衛家文書」は、「伊藤忠兵衛研究会」の協力を得て、9月に集中的に整理する機会を設けた。しかし、大量の史料群であるため、全体的なデータベース化には至っていない。
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