諸分野の研究者が共同で勧修寺に現存する聖教・文書(除、近世文書)の調査を進めるとともに、勧修寺を中心に諸寺院間交流という共通テーマを掲げて、研究を行うことが目的である。研究を進める視座としては、社会や時代との関わりを重視する歴史学の方法を採用する。具体的な目標は次の3点である。 (1) 勧修寺に現存する聖教および中世文書の悉皆調査を行い、最終年度には、聖教・文書目録を完成させる。また、全史料の写真撮影を行い、史料の保全を図る。 (2) 勧修寺の調査成果を踏まえ、諸寺院の間での宗教的・社会的交流をテーマに、本研究グループに属する諸分野の研究者が議論を重ね、新たな宗教史像の構築を目指す。その成果は最終年度に刊行する報告書に掲載する。 (3) リサーチ・アシスタント(R A)を採用し、聖教・文書を専門的に扱うことができる若手研究者を養成する。
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