平成20年度は、1.研究団体との連携強化、2.現地調査の実施、3.資料収集と整理、4.研究成果の積極的公開という4点を実施計画に掲げて研究を行った。 1.研究団体との連携強化 郵便研究の拠点といえる逓信総合博物館(郵政資料館)との連携強化を図った。同館とは所蔵資料の積極的活用に向けて平成21年度も協力していくことになっている。 2.現地調査の実施 奈良県立図書情報館、立命館大学国際平和ミュージアムが所蔵している軍事郵便を調査。また、鹿児島県(姶良郡、加計呂麻島)では、軍事郵便を保存している方からの聞き取り調査を行った。姶良郡での調査風景は、『南日本新聞』(2009年5月9日)に掲載されている。 3.資料収集と整理 これは、本研究プロジェクトを通して一貫して行っているもので、平成20年度も引き続き軍事郵便を収集した。また、戦時中の兵士の意識を探る関連資料として、兵士が除隊記念や凱旋記念として郷土の近隣住民に配布していた「兵隊盃」も収集した。 4.研究成果の積極的公開 学術雑誌である『郵便史研究』、『専修史学』に論考を発表したほか、メディア史研究における代表的な学会であるメディア史研究会において、研究報告を行った。
|