研究課題/領域番号 |
18320119
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
気賀沢 保規 明治大学, 文学部, 教授 (10100918)
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研究分担者 |
田熊 信之 昭和女子大学, 人間社会学部, 教授 (80297043)
八木 春生 筑波大学, 人間総合科学研究科, 准教授 (90261792)
西本 照真 武蔵野大学, 人間関係学部, 教授 (50298022)
高瀬 奈津子 札幌大学, 文化学部, 准教授 (00382458)
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キーワード | 仏教石経 / 山東仏教石刻 / 房山雲居寺石経 / 八会寺仏教石経 / 北斉 / 東アジア仏教 / 四川仏教石経 / 墓誌 |
研究概要 |
本年度は当テーマの最終年次にあたり、現地調査と資料の収集整理の他、最後の研究報告・集約に力点を置き、以下の項目を実施した。 a)現地調査では、四川の唐代仏教関係遺跡と石経の調査にかかわって、四川省社会科学院所蔵安岳石経拓本と現地安岳遺跡を調査しデータにまとめて。また洛陽・太原・曲陽および福建で仏教・宗教石刻の調査と研究交流を予定通り行った。 b)『新版唐代墓誌所在総合目録(増訂版)』を作成し、刊行した。その収載墓誌・墓誌蓋の総数は8747点で「前目録」にたいして1919点を追加させることができた。 c)房山雲居寺石経の隋唐刻経を、『大般若経』もふくめ『大正大蔵経』との文字チェックおよび題記の照合を完了した。並行して曲陽八会寺石経の文字(経典・題記)の録文化も完了し、遺跡の構造・石経配置図も作成し報告書にまとめた。 d)新発見唐代墓誌(洛陽)(ほとんどが未報告)について、デジタル化と録文化と文字のチェックを完了させ、全体を公刊する準備に入った。 e)成果の集約にむけて研究分担者が定期的に集まって中間報告をした上、09年1月10日に公開成果報告会「中国仏教石刻をめぐる諸問題」を開催、研究メンバー全員が成果を報告し、それを成果報告書「中国南北朝隋唐期における華北仏教石刻の諸相」としてまとめた。 f)この分野の重要性と成果を広く認知してもらうため、09年国際東方学者会議(東方学会)のシンポジウムで報告する態勢を整え、またHP (http://www.kisc.meiji.ac.jp/~ishiken/index.html)を立ち上げ、石刻データ(隋代墓誌目録など)を発信する基盤を構築した。
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