• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

近世ヨーロッパにおける宗教・政治・商業空間の構造転換

研究課題

研究課題/領域番号 18320120
研究機関東京大学

研究代表者

西川 杉子  東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教授 (80324888)

研究分担者 大峰 真理  千葉大学, 文学部, 助教授 (70323384)
勝田 俊輔  岐阜大学, 教育学部, 助教授 (00313180)
キーワード西洋近世史 / 宗教 / ネットワーク
研究概要

平成18年度は、研究代表者および研究分担者のこれまでの個別研究テーマを推進し、総合研究に移行するために、3度にわたる緊密な討議を重ねて、研究内容の連携をはかった。具体的には、代表者・西川は、多角的・広域的な視座から宗派ネットワークを分析をおこなう一方で、1680年代に着目する意義とアプローチについてまとめた。さらに西川は、イギリス、ドイツ、オランダ、フランスにおいて史料収集およびユグノー史研究者・17世紀研究者と情報交換をおこなった。とくに平成20年度にこの科研を利用しておこなう予定であるシンポジウムにむけて、欧米における1680年代研究者のネットワークWilliamite Universeの代表者であるディヴィド・オネキンク氏とトニー・クレイドン氏と議論を重ねた。ロンドンではユグノー史家のロビン・グウィン氏と近年のユグノー研究の展開について意見交換をおこなったが、その際にグウィン氏を日本にまねき、ユグノー史研究における1680年代の位置付けについて報告してもらうこととなった。また平成21年度にベルファストで開催予定のユグノー国際会議で本科研の成果を公表することとなった。研究分担者のうち、大峰は17世紀後半から18世紀前半にかけてフランスに定着したアイルランド・カトリック信徒について、フランス国内の複数の古文書館より一次史料(教区簿冊、帰化申請書)をマイクロフィルムで取りよせ、整理・分析を行い、商業ネットワークとローマ・カトリック信徒のネットワークの連関の解明を試みた。勝田はジャコバイトや秘密結社の諸活動の汎ヨーロッパ的な展開を重視しながらネットワーク研究を行なう一方で、イギリスとアイルランドにおいて、アイルランドの研究動向の把握・史料収集をおこなった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 森の彼方のコレギウム-近世プロテスタント・ネットワークをめぐって2006

    • 著者名/発表者名
      西川 杉子
    • 雑誌名

      創文 490

      ページ: 14-18

  • [雑誌論文] イングランド国教会はカトリックである-17・18世紀のプロテスタント・インタナショナルと寛容問題2006

    • 著者名/発表者名
      西川 杉子
    • 雑誌名

      信仰と他者-寛容と不寛容のヨーロッパ宗教社会史(深沢克己・高山博共編)(東京大学出版会)

      ページ: 145-182

  • [雑誌論文] アイルランドにおける宗派間の融和と対立-1820年代のダブリンの事例から2006

    • 著者名/発表者名
      勝田 俊輔
    • 雑誌名

      信仰と他者-寛容と不寛容のヨーロッパ宗教社会史(深沢克己・高山博共編)(東京大学出版会)

      ページ: 182-222

  • [雑誌論文] The militia interchange between Great Britain and Ireland2006

    • 著者名/発表者名
      Shunsuke Katsuta
    • 雑誌名

      David Bates and Kazuhiko Kondo eds., Migration and identity in British history : proceedings of the fifth Anglo-Japanese conference of historians (Tokyo; University of Tokyo Kyozai Shuppan, 2006)

      ページ: 160-171

  • [図書] フランス東インド会社とポンディシェリ2006

    • 著者名/発表者名
      フィリップ・オドレール著, 大峰真理, 羽田正訳編
    • 総ページ数
      130
    • 出版者
      山川出版社

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi