研究課題
平成20年度は、研究代表者・西川および連携研究者・勝田俊輔・大峰真理(2008年のみ手続き上の理由で連研究者になった)はこれまでの個別研究テーマを推進し、総合研究をまとめるために、年に5回討議を重ね研究内容の連携をはかった。その際に、ナント王令の廃止と名誉革命がおこった1680年代を、近世ヨーロッパにおけるひとっの転換点とみることができないかと着目し、この10年間を中心に総合的なヨーロッパ像の把握に務めている。その過程で、1680年代の複数のネットワークの結節点となったオランダの重要性を再恥識したので、オランダ史の大西吉之(富山大学)桜田美津夫(就実大学)杉浦未樹(東京国際大学)を、さらに東欧からめ視点を学ぶためにポーランド史の小山哲(京都大学)を招き、それぞれの問題関心から1680代に関する報告をしてもらい議論を重ねた。さらに、コスモポリタンなネットワークを分析のツールとしている可能性について、名誉革命史に関する国際会合Williamite Universeを主催するトニー・クレイドン(ウェールズ大学)とダヴィド・オネキンク(レイデン大学およびユトレヒト大学)を招聘して研究会を行なった、2009年3月21日明治大学(駿河台キャンパス)において国際シンポジウム「ヨーロッパ近世における680年代の再検討-名誉革命からの射程-」を主催した
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Memoires del Academie de Vaucluse 9eme serie,4
ページ: 156-164