• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

英雄の条件-近現代ヨーロッパにおける軍事英雄観の展開

研究課題

研究課題/領域番号 18320122
研究機関京都大学

研究代表者

杉本 淑彦  京都大学, 文学研究科, 教授 (30179163)

研究分担者 原田 一美  大阪産業大学, 人間環境学部, 教授 (00278566)
川本 真浩  高知大学, 人文学部, 准教授 (20314338)
長井 伸仁  徳島大学, 総合科学部, 准教授 (10322190)
キーワード国民意識 / 英雄崇拝 / 戦争の記憶 / 帝国主義 / 無名戦士
研究概要

杉本淑彦は、ナポレオン観について、軍事英雄イメージと、イスラームとの共生を図った大政治家というイメージとの相克・変遷を解明し、それを、北京大学歴史学部で開催された国際シンポジュームにおいて発表した。さらに、軍事英雄観と密接に関わるモニュメントについての研究史を整理し、学術雑誌『史林』において「モニュメント研究の新地平」と題して公表した。
原田一美は、第一次世界大戦におけるタンネンベルクの戦いで一躍国民的英雄となったヒンデンブルクが、ワイマル共和国においてもその人気を持続させたこと、そしてヒトラーたちナチスが、政権掌握後に権力を盤石のものとするためにヒンデンブルクの人気や権威を巧みに利用したことを解明し、その成果を『大阪産業大学人間環境論集』第7号所収論文「『ヒンデンブルク崇拝』から『ヒトラー崇拝』へ」として脱稿した((2008年6月発行予定)
川本真浩は、第一次世界大戦直前の10年間にイギリス各地で流行した野外歴史劇「パジェント」における「英雄」を攻究し、その成果を、『人文科学研究』(高知大学人文学部人間文化学科)第14号所収論文「地域イヴェントとしての「パジェント」の流行-20世紀初頭イングランドの事例から」として公表した。
長井伸仁は、パンテオンと軍人墓地に関する研究を深め、その成果の一端を、『歴史がつくった偉人たち-近代フランスとパンテオン』(山川出版社)として公表した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] モニュメント研究の新地平2008

    • 著者名/発表者名
      杉本 淑彦
    • 雑誌名

      史林 91

      ページ: 256,263

  • [雑誌論文] 『黒い汚辱』キャンペーン2007

    • 著者名/発表者名
      原田 一美
    • 雑誌名

      大阪産業大学人間環境論集 6

      ページ: 1,21

  • [雑誌論文] 地域イヴェントとしての「パジェント」の流行-20世紀初頭イングランドの事例から2007

    • 著者名/発表者名
      川本 真浩
    • 雑誌名

      人文科学研究(高知大学人文学部人間文化学科) 14

      ページ: 1,22

  • [図書] 歴史がつくった偉人たち-近代フランスとパンテオン2007

    • 著者名/発表者名
      長井 伸仁
    • 総ページ数
      191
    • 出版者
      山川出版社

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi