研究課題
本プロジェクトは平成20年度が最終年度にあたる。その意味でも本年度は3年間の研究の集約という観点で研究活動が推進された。具体的には、初年度の初頭に策定された(1)紛争解決のメカニズム、(2)議会における合意形成のメカニズム、(3)王権にによる地域統治のメカニズム、という三つの課題のうち、本年度は(2)と(3)に力点が置かれた.全体としては例年通り、メンバー以外の研究者も報告者に加え、合計4回の研究集会を開催することができ、各回とも、多くの参加者を得て活発な質疑・応答がなされ、問題点をより明確にすることができた。この成果はプロジェクトのメンバーを中心とする全国レヴェルの学会でのシンポジウムに反映させることになっている。具体的には、(2)のテーについては、2009年4月に『法制史学会』において「西欧中世-近世における政策決定をめぐる合意形成」という論題の下でシンポジウムが開催されることになっており、(3)のテーマについては2010年5月のシンポジウム開催を計画である。また、年度末には3年間の研究成果を総括した報告書を刊行し、全国の研究者に配布し意見交換の素材としている。さらに、2009年3月には合宿を行い、メンバー間での成果と課題に関する率直な意見交換の場を設けることができた。そこでは同時にこのプロジェクトの成果を論文集の形で公表することが決められた。各自が自己のテーマに従って2009年11月までに論文を執筆し、科研費での出版助成を申請することとなった。なお、今年度は個人レヴェルでの成果の公表も活発に行われ、多くの研究論文・研究書が多様な形で公刊されたことを付記しておきたい。
すべて 2009 2008
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (1件) 図書 (5件)
西洋史研究(新輯) 37号
ページ: 184-198
ページ: 221-230
(論文集)『法が生まれるとき』(創文社)
ページ: 95-127
Mediterranean World XIX
ページ: 183-196
人文学報(首都大学東京) 400号
ページ: 1-23
ページ: 61-94