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2008 年度 実績報告書

弥生・古墳時代における太平洋ルートの文物交流と地域間関係の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18320128
研究機関高知大学

研究代表者

清家 章  高知大学, 教育研究部人文社会科学系, 教授 (40303995)

研究分担者 福永 伸哉  大阪大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50189958)
杉井 健  熊本大学, 文学部, 准教授 (90263178)
菊地 芳朗  福島大学, 行政政策学類, 准教授 (10375347)
橋本 達也  鹿児島大学, 総合研究博物館, 准教授 (20274269)
寺前 直人  大阪大学, 大学院・文学研究科, 助教 (50372602)
キーワード太平洋 / 弥生時代 / 古墳時代 / 交流
研究概要

今年度も資料を収集する一方、分析に力点をおいて研究を進めた。本年度は高知市朝倉古墳を調査した。本古墳は7世紀前半に位置付けられることが判明し、この古墳が瀬戸内の強い影響を受けていることが明らかとなっている。
6世紀後半から7世紀初頭まで南四国では細長い玄室を持つ畿内系石室が太平洋沿岸に点的に分布することが、これまでの研究で明らかになっている。このことから6世紀後半には太平洋沿岸域の交流が盛んだったと考えられるが、朝倉古墳の調査成果を敷衛すると、7世紀前半に南四国は瀬戸内重視傾向に変化すると考えられる。
横穴式石室以外にも、青銅器・土器・石器等のあり方から、東西の文物交流は瀬戸内でありながらも、断続的に太平洋沿岸交流が重視されたことが浮き彫りになりつつある。弥生時代初頭に太平洋に面した拠点集落・田村遺跡が展開されるが、その後太平洋を通じた展開は弥生時代後期まで認められない。弥生時代後期に大型青銅器が南四国に分布するが前期古墳は存在しない、等の現象である。こうした時々の太平洋沿岸交流重視の背景に迫るべく、南四国の大型青銅器と前期古墳の分布・装飾付大刀・七星剣についても分析を進めている。また、太平洋沿岸域の交流の特質を明らかにするため瀬戸内ルートとの比較研究を進めた。
また、四国以外での東海〜東北における文物交流についても視野を広げて研究を進めている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 千崎古墳群第7次調査報告2009

    • 著者名/発表者名
      杉井健(監修, 執筆)
    • 雑誌名

      熊本大学文学部考古学研究室『考古学研究室報告』 第44集

      ページ: 1-28

  • [雑誌論文] 大元神社古墳発掘調査報告書-総括篇-2008

    • 著者名/発表者名
      清家章(編)
    • 雑誌名

      高知大学考古学調査研究報告 第5冊

      ページ: 1-48

  • [雑誌論文] 青銅鏡の政治性萌芽2008

    • 著者名/発表者名
      福永伸哉
    • 雑誌名

      弥生時代の考古学2 儀礼と権力

      ページ: 112-126

  • [学会発表] 高知市朝倉古墳の調査成果2009

    • 著者名/発表者名
      清家章
    • 学会等名
      考古学研究会岡山例会
    • 発表場所
      岡山大学
    • 年月日
      2009-01-10
  • [学会発表] 香美市大元神社古墳の調査2008

    • 著者名/発表者名
      清家 章
    • 学会等名
      高知考古学研究会
    • 発表場所
      高知県文化財団埋蔵文化財センター
    • 年月日
      2008-07-19

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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