研究課題/領域番号 |
18320131
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研究機関 | (財)大阪市文化財協会 |
研究代表者 |
積山 洋 (財)大阪市文化財協会, 文化財研究部, 係長 (80344365)
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研究分担者 |
中尾 芳治 帝塚山学院大学, 文学部, 非常勤講師 (70227734)
長山 雅一 流通科学大学, 情報学部, 教授 (50258167)
古市 晃 花園大学, 文学部, 専任講師 (00344375)
佐藤 隆 (財)大阪市文化財協会, 文化財研究部, 係長 (50344362)
寺井 誠 (財)大阪市文化財協会, 文化財研究部, 学芸員 (60344371)
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キーワード | 考古学 / 古代史 / 東アジア / 国際性 / 難波宮 / 都城 |
研究概要 |
研究の日的と成果 研究目的の柱は、1.日本古代都城の原点である前期難波宮の宮殿プランの源流を、東アジアの古代都城から探る。2.古代の難波における様々な外来的要素を探り、難波の国際的性格を明らかにする。この2点である。今年度は、1.について、下記の研究会(都城制研究会)で全面的にとりあげた。その研究会は(2)・(6)の2回のシンポジウム、(4)のように中国の研究者からの報告を受けるなど、充実したものとなった。また海外調査、資料収集、翻訳などでも進展をみた。その結果、論文が6本と、共編著書が1冊刊行された。 平成18年度の研究活動 1.研究会(都城制研究会):予定通り6回実施した。以下の通りである。 (1)6月29日:難波宮研究の現状と課題 (2)7月29日:古代都城制シンポジウム「難波宮と飛鳥宮」 (3)10月7日:黄河流域の中国古代都城 (4)11月2日:洛陽における近年の新発見 (5)1月20日:藤原宮朝堂院と孝徳朝の難波都市開発 (6)3月24日:都城制研究集会「宮中枢部の形成と展開-大極殿の成立をめぐって-」 2.海外調査・研究:今年度は中国都城を集中的に訪問し、難波宮に繋がる様々な知見を得た。訪問先は殷墟、ぎょう城、隋唐洛陽城、北魏洛陽城、隋唐長安城などで、その成果は上記研究会(3)で報告し、また次年度も、さらに詳しい報告を予定している。 3.資料収集:東アジアの古代都城を中心とする図書を購入し、また国内の朝鮮半島系土器資料を収集した。 4.翻訳:今年度は『新羅王京』(韓国文化財研究所)から、研究史の部分を翻訳した。これに関連する研究報告を来年度早々に予定している。 5.難波宮空間情報の整理・研究:過去の発掘調査の遺構原図を再整理し、宮殿中枢部約8000m^2の数値化作業を行った。データの詳細な検討は次年度以降に行う予定である。
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