1.研究会(都城制研究会):下記のように、6回実施した。 (1)5月17日渡辺晃宏「平城宮の構造と変遷、その歴史的位置付け」宮本佐知子「難波宮及び周辺出土の瓦」 (2)7月19日國下多美樹「長岡宮の構造と条坊制」植木久「前期難波宮中枢部の諸問題」 (3)9月20日奈良康正「恭仁宮跡調査の成果と課題」高橋工「近年の難波宮東方地域の調査から」 (4)11月15日網伸也「平安京研究の現状と課題」長山雅一「前期難波宮内裏前殿を考える」 (5)1月17日山本孝文「東アジア的視点からみた百済の都城」趙哲済「大阪低地の変遷史」 (6)3月21日豊田裕章「中国における都城の概念の変化と日本の宮都」積山洋「大極殿の成立と展開」 2.海外調査・研究:今年度も韓国と中国を訪問した。 (1)韓国(1)釜山とその周辺にて土器の調査。(2)ソウル、扶余、益山などの都城・山城・古代寺院の踏査。 (2)中国洛陽の北魏洛陽城、南京の南朝建康城などを踏査。 3.資料収集:漢籍史料(『水経注』の一部)のデジタルデータ化、韓国の百済土器資料の収集、また東アジアの古代都城を中心とする図書の購入などを行った。 4.翻訳:今年度は中国の史念海氏の論文「中国古代都城設建都期間対于自然環境的利用和改造及其影響」(『中国古都和文化』中華書局)を翻訳した。 5.その他:漢籍史料(「水経注」の一部)のデジタルデータ化、難波宮出土の牛馬骨の同定を行った。 6.論文等の成果:研究代表及び連携研究者による論文5本、著書1冊、学位論文1篇、学会発表5本。
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