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2008 年度 実績報告書

途上国周辺地域の人口移動におけるグローバル化の影響-東北・北タイとラオスを例に-

研究課題

研究課題/領域番号 18320135
研究機関神戸大学

研究代表者

中川 聡史  神戸大学, 経済学研究科, 准教授 (10314460)

研究分担者 高橋 眞一  神戸大学, 経済学研究科, 名誉教授 (80030683)
渡辺 真知子  明海大学, 経済学部, 教授 (70201233)
川端 基夫  龍谷大学, 経営学部, 教授 (60234118)
佐藤 哲夫  駒澤大学, 文学部, 教授 (00170762)
キーワード人口移動 / 周辺地域 / グローバル化 / タイ / ラオス
研究概要

3年の研究期間の最終年である平成20年度は,各研究者が昨年度の研究の上にさらに新たな研究を積み重ねた。中川,高橋はラオス農村地域の調査村において,国際人口移動に関するさらなる聞き取り調査を行うとともに,GISを用いて村の詳細地図を作成した。渡辺,早瀬(研究協力者)はタイ北部,川端,佐藤はタイ東北部,伊藤(研究協力者)はバンコクにおいてさらに調査を重ね,それぞれタイにおける外国人,タイ農村地域における商業の新しい展開,タイ農村地域の土地利用,バンコクの専業主婦に関しての研究を行った。一方,中川はタイの研究協力者,コンケン大学のセクソン教授とともに,タイからドイツへの国際結婚移動に関する研究を整理して,平成20年度人文地理学会にて報告をおこなった。
今年度の成果は以下に整理できる。タイ,ラオスの農村地域といった途上国周辺地域においても,グローバル化のもとで,2000年ころ以降に人の動きに大きな変化が生じていることが明らかになってきた。ラオスの村の場合,村への電気供給の開始に伴うテレビ普及とタイの情報の流入,タイ政府の外国人労働者政策の変化のなかでタイへの出稼ぎが急増した。タイの農村部では日本をはじめとする先進諸国の外国人労働者受け入れ政策の変化(取り締まりの強化)のなかで,目的国でのより安定した滞在が期待できる国際結婚による海外への移動が増加していることが明らかになった。国際結婚はタイ国内の結婚規範の変化のなかでの位置づけも可能であるが,国際労働移動の一形態との見方がより重要であると指摘することができる。

  • 研究成果

    (8件)

すべて 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (3件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] インドネシアの人口2009

    • 著者名/発表者名
      早瀬保子
    • 雑誌名

      統計(日本統計協会) 60-3

      ページ: 2-7

  • [雑誌論文] 統計でみるタイの女性一女性の労働参加を中心に-2008

    • 著者名/発表者名
      渡辺真知子
    • 雑誌名

      統計(日本統計協会) 59-5

      ページ: 9-17

  • [雑誌論文] 統計でみる中国の女性2008

    • 著者名/発表者名
      早瀬保子
    • 雑誌名

      統計(日本統計協会) 59-5

      ページ: 2-8

  • [学会発表] ラオス人口の現況2008

    • 著者名/発表者名
      早瀬保子
    • 学会等名
      第510回人口学研究会
    • 発表場所
      中央大学
    • 年月日
      2008-12-13
  • [学会発表] タイからドイツへの国際結婚移動一移動者および送り出し世帯へのアンケート調査より-2008

    • 著者名/発表者名
      中川聡史
    • 学会等名
      人文地理学会
    • 発表場所
      筑波大学
    • 年月日
      2008-11-09
  • [学会発表] タイからドイツへの国際結婚移動2008

    • 著者名/発表者名
      中川聡史
    • 学会等名
      日本人口学会第60回大会
    • 発表場所
      日本女子大学
    • 年月日
      2008-06-07
  • [図書] ラオスからタイヘの近年の国際人口移動, 『アジアの経済発展と環境問題』2009

    • 著者名/発表者名
      中川聡史(分担執筆)
    • 総ページ数
      280
    • 出版者
      明石書店
  • [備考]

    • URL

      http://www.econ.kobe-u.ac.jp/~nakagawa/

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2012-09-25  

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