研究課題
平成20年度におこなた本研究は、1.共同研究者の連携と共同討論のための研究会活動と国内外の現地調査、2.研究成果の取りまとめの準備作業の二部に分けられる。まず共同研究会は、「アジアの老い」と題して、インドネシア、バングラデシュ、タイの老いについて3人の日本人文化人類学者が制作した映像作品を大阪市内で公開上映し、老いがそれぞれの社会でどのように受容されるかをめぐって討議した。また、国内外調査としては、野村雅一のシニアファッションの継続調査、樫永真佐夫のベトナムとラオスでの衣装の世代的変化について現地調査が特記される。本研究の最終年度にあたる本年度は、研究成果の取りまとめのための準備を進めたが、樫永のベトナムの黒タイ人の系譜認識についての研究や連携研究者の藤本憲一の文化伝達の世代間の逆流現象の研究などはすでに書籍や論文として発表された。また、エイジングと関係する病いの認知症を医学から離れて社会・文化的文脈から考察した前年度実施した国際シンポジウムの整理にあたった。さらに、成果を総括する上で、命、老い、死などについての文学の立場からの存在論的アプローチに関して知見を得る目的で、詩人の三井葉子に野村と樫永が話を聞いた。これらの研究活動の経過は、ウェブサイト(http://www.prj-ageing.jp/)上で順次公開した。
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すべて 雑誌論文 (16件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (12件) 図書 (5件) 備考 (1件)
奈良女子大学文学部研究教育年報 第5号
ページ: 33-35
関根康正編『ストリートの人類学』上巻、国立民族学博物館調査報告No. 80 80号
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齋藤晃編『テクストと人文学一地の土台を解剖する』人文書院
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'Written Cultures in Mainland Southeast Asia', Osaka : National Museum of Ethnology
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ページ: 97-216
奈良女子大学社会学論集 第16号
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国立民族学博物館調査報告(Senri Ethnologica1 Reports) 80号
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関根康正編『ストリートの人類学』国立民族学博物館調査報告(SER)81 81号
ページ: 213-229
熊楠works 31号
ページ: 17-21
総合研究大学院大学文化科学研究科提出
ページ: 1-250
文化人類学(旧民族學研究) 73号1巻
ページ: 109-112
月刊みんぱく 2008年7月号
ページ: 11
月刊みんぱく 2008年12月号
情報美学研究 第2号
ページ: 63-72
地域研究 第8巻
ページ: 100-115
武庫川女子大学 生活美学研究所紀要 第18号
ページ: 56-67
http://www.prj-ageing.jp/