研究課題/領域番号 |
18330001
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
中村 民雄 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (90237412)
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研究分担者 |
中川 淳司 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (20183080)
須網 隆夫 早稲田大学, 法科大学院, 教授 (80262418)
平島 健司 東京大学, 社会科学研究所, 教授 (40156659)
臼井 陽一郎 新潟国際情報大学, 情報文化学部, 教授 (90267451)
清水 一史 九州大学, 経済学研究院, 教授 (80271625)
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キーワード | 国際法 / 地域統合 / 東アジア / EU / NAFTA / ASEAN / Mercosur / 自由貿易協定 |
研究概要 |
本研究は二ヵ年度にわたる。初年度である本年度の研究目的は、1990年代から生成してきた東アジア(ASEAN+日中韓)の地域主義について、欧州と米州の地域主義と比較して、普遍的な特徴と固有の特徴を分析することであった。 次の方法により、東アジア地域主義の特徴を明らかにした。 (1)国際会議 EU、NAFTA・Mercosur、東アジアの三地域主義の比較は、2006年7月15、16日に国際会議を開催して集中的に行った。欧米アジアの三地域それぞれの地域主義の推進要素、制約要素、対象範囲、法制度化の度合いと形態という共通の切り口を設けて、国内の研究協力者と海外共同研究者の参加協力をえて行った。 国際会議での報告をもとに執筆した原稿と会議での討論要旨を一冊の英文の研究報告書として公刊した(2007年2月)。Tamio Nakamura (ed.) The Dynamics of East Asian Regionalism in Comparative Perspective (Institute of Social Science, University of Tokyo, 2007)である。 (2)月例研究会 三地域比較を、法学、経済学、政治学、社会学の視座から進めるため、月例の研究会を本年度は9回開催した。法学関係では、日本企業の開発輸入契約や、WTOと地域貿易協定の間の紛争解決手続の交錯から生じる問題などを弁護士や研究者を招いて研究した。このほか経済学等の研究発表も得て研究を進めた。月例研究会の結果は、ホームページを設けて公表した。また、月例研究会の報告と討論要旨は、報告者が公表を断らない限り、Discussion Paperとして刊行し、ホームページにも公表した。
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