研究分担者 |
藤本 亮 静岡大学, 法務研究科, 教授 (80300474)
白井 孝一 静岡大学, 法務研究科, 教授 (80402238)
阿波連 正一 静岡大学, 法務研究科, 教授 (00175895)
田辺 肇 静岡大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (60302361)
橋本 剛 静岡大学, 人文学部, 准教授 (60329878)
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研究概要 |
対面法律相談におけるコミュニケーションと対比するかたちでの心理カウンセリングにおけるデータ収集を行った。データ修習にあたり設計段階で実際のカウンセリングは守秘義務やクライアントのプライバシーの問題等から困難であることが明らかとなり,そのため臨床心理専攻の院生が行っている模擬カウンセリングをもって代替することとした。またコミュニケーションメディアにおける違いとの比較のためテレビ会議による法律相談を実施し,相談者の承諾を取った上で音声を録音し,そのスクリプトを起した。前年度までに収集した対面法律相談のスクリプトとこれらのスクリプトの比較にあたっては,テキスト分析の手法を用いるが,その際にデータマイニングの手法を用いることとし,そのために前年度購入したSPSS Clementine for Text Miningを用いての分析手法について,専門家を招いた講習会を実施した。 本研究は単なるデータ分析ではなく法のイメージや位置づけといった比較文化的な文脈での研究をその目的としているが,そのため国内外の学会,研究会等に研究分担者や研究協力者を派遣し,関係する研究者との情報交換を積極的に行った。また,法をめぐるコミュニケーションという観点から国内の研究者や実務家を本学に招いての連続研究会を7回開催し,一部は公開研究会として市民にも開放した。 なお,2007年度に実施予定であった法のイメージについての意識調査は,近年の訪問調査、郵送調査の回収率の低さをふまえ,ウェブ調査による準実験計画法で2008年に改めて実施することとした。
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