研究分担者 |
佐伯 仁志 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (10134438)
酒巻 匡 京都大学, 大学院・法学研究科, 教授 (50143350)
長沼 範良 上智大学, 法学研究科, 教授 (40164454)
大澤 裕 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (60194130)
川出 敏裕 東京大学, 大学院・法学政治学研究科, 教授 (80214592)
|
研究概要 |
1.海外の制度の調査前年度に計画していながら事情により実施ができなかった海外調査については,本年11月に,アメリカのワシントンDC,ボストン,ニューヨークにおいて,裁判を傍聴するとともに,現地の裁判官や弁護士に聞き取り調査を行った。 また,これ以外の諸国については,ヨーロッパについては,ドイツ,イギリス,フランス,アジア諸国について,韓国と台湾にっき,担当者が文献調査のまとめを行い,研究会での報告を行った。 2.被害者参加制度の検討本年12月1日から,被害者参加制度が施行となり,実際にも,いくつかの事件で被害者参加が行なわれた。そこで,被害者参加制度の理論的検討と並行して,限られた事件数ではあるが,被害者参加制度の導入の際に,その利点,問題点として指摘されていた点が,実際の事件において,どのように現れているかの検討を行った。 3.研究のとりまとめ(1)刑罰及び刑事手続の目的との関係での被害者の位置づけ,(2)被害者参加と訴訟構造との関わり,(3)被害者参加と被疑者・被告人の権利保障との関係,(4)被害者参加が刑事手続にもたらす影響,(5)あるべき被害者参加の形態,を軸に,体系的な被害者参加論の検討を行った。この成果は,雑誌論文等のかたちで公表する予定である。
|