2007年10月に、「政党再編と生産レジーム変容」第2回国際会議を早稲田大学にて開催した。今回の国際会議には、2006年開催の第1回国際会議参加者のうちPhilippe C.Schmitter(欧州大学研究所)、T.J. Pempel(UCバークレー校)両教授が引き続き参加し、報告を行ったが、Carlo Trigilia(フィレンツェ大学)、Laszlo Bruszt(欧州大学研究所)の二名は家庭の理由から今回の会議に参加されなかった。そのかわり、今回、Helen Callaghan(欧州大学研究所)、Christopher McNally(米国イースト・ウェスト・センター)の二名があらたに加わり、それぞれ、イギリス、フランス、ドイツのコーポレート・ガバナンス改革の比較、および、中国の資本主義の類型(variety of capitalism)について報告を行った。(Callaghan氏はさらにこれ以外に、早稲田大学において、「欧州統合と資本主義の衝突」(英語)と題する講演を行った。)日本側の井戸、眞柄、押村の3名も、引き続きそれぞれの研究を報告した。同会議の後、京都でビジネス・ミーティングを開催し、これからの研究プロジェクトの進め方、研究の方法論について議論し、また具体的なスケジュール等につき決定した。 2008年3月には、今回の国際会議に参加できなかったTrigilia、Bruszt両教授に対し、今回の国際会議の内容の報告と、研究の進め方等の相談を行うため、研究代表者である井戸と研究分担者の眞柄が、欧州大学研究所への海外出張を行い、同研究所にて会議を行った。この会議では、あらかじめ井戸の用意した「第2回国際会議の要約(英文)」をもとに、Schmitter教授が本プロジェクトの研究戦略について報告を行い、これを中心に活発な議論が行われた。
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