研究課題/領域番号 |
18330028
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
井戸 正伸 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (00232497)
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研究分担者 |
眞柄 秀子 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (50219292)
押村 高 青山学院大学, 国際政経学部, 教授 (20169296)
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キーワード | 比較政治 / 政治理論 / 資本主義の多様性 / 政党制 / 政党 |
研究概要 |
プロジェクト最終年度である2009年度は、海外の研究協力者と緊密に連絡をとり、研究成果報告書の完成に集中した。まず2009年4月に、井戸、眞柄、押村がイタリアに行き、海外の研究協力者と欧州大学研究所で研究会を開いた。同会議では、井戸とCallaghanが研究成果報告書の序論を執筆し、それをもとに各自の論文を書き直すことを決定した。最終的に2010年3月に、プロジェクト・メンバー全員の論文を収めた研究成果報告書(「Party System Change and the Transformation of Production Regime」)を作成・印刷した。同報告書は、H.Callaghan and M.Idoによる序章、P.C.Schmitter and A.Todorによるデモクラシーのタイプと資本主義の多様性の相互関係を測定する新しい試みである2章、イタリアの政治改革とイタリア経済の変容に関するL.Burroni and C.Trigiliaによる3章、グローバリゼーションと自民党の危機に関するT.J.Pempelによる4章、T.Oshimuraによる日本の政治再編と価値観変容に関する5章、H.Magaraによる1990年代の政治経済レジーム変容に関する6章、C.A.McNallyによる中国の生成中の資本主義と政党国家についての7章、L.Brusztによる中東欧諸国の政治体制の多様性と経済発展経路についての比較考察の8章、M.Idoの政党制再編と資本主義の多様性に関する計重的研究である9章からなる。同報告書では、デモクラシーのタイプと資本主義の多様性の間の有機的つながりが、グローバリゼーションが進む中で、維持・固定されていくのか、あるいは変容していくのかを、ケース・スタディおよび計量的研究により実証的に検討している。
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