研究課題/領域番号 |
18330033
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
梅森 直之 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (80213502)
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研究分担者 |
篠田 徹 早稲田大学, 社会科学総合学術院, 教授 (60196392)
李 成市 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (30242374)
本野 英一 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (20183973)
坪井 善明 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (00163874)
若田部 昌澄 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (00240440)
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キーワード | グローバル・イシュ / 外交史・国際関係史 / 国際交流論 / 国際協力論 / 東アジア史 |
研究概要 |
本年度は、4年間の研究プロジェクトの最終年度にあたり、個別研究の推進に加え、とりわけ共同研究の発展的継続ならびにその集大成を強く意識しつつ、下記のような研究活動を行った。 1.アーカイブの整備:本プロジェクトでは、篠田徹を中心とする研究グループにより日本の社会運動とアジアとの関連を体系的に明らかにする試みのひとつとして早稲田大学所蔵の旧社会党関係文書のアーカイブ化を進めてきた。本年度をもって、当該文書のうち、重要資料およそ800件の目録化ならびに基本情報のコンピューターへの入力を完了することができた。なお、当該資料は、平成22年度科学研究費補助金(研究成果公開促進)の交付内定を受けており、今後は、成果公開へ向けた本格的な取り組みが開始される予定である。 2.日韓共同歴史シンポジウムの開催:本プロジェクトでは、李成市を中心とする研究グループにより、日韓両国の歴史認識について共通理解を深め、その問題点を討議することを目的とする国際シンポジウムを毎年行ってきた。本年度のシンポジウムは、2010年3月1日と2日に、韓国成均館大学で行なわれた。研究代表者の梅森直之が基調報告を行ったほか、日本側から李成市ら6名が研究報告を行い、10名の韓国側報告者・討論者と討議を行った。また今後の国際交流のあり方について議論を行い、大学間交流のかたちで共同研究を継続していくことに関しての意思確認が行われた。 3.『アジア学のすすめ』全3巻の刊行:本プロジェクトの研究代表者ならびに研究分担者と中核とするメンバーにより、『アジア学のすすめ』が企画・準備された(弘文堂より5月下旬より出版予定)。本叢書、とりわけ第1巻と第3巻は、アジアにおける現在の政治状況を、過去の歴史的遺産を基盤としつつ分析することを意図として構想されたものであり、本プロジェクトの4年間の共同研究の集大成としての意味づけを持つものでもある。
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